Vol.5 現場の立場から(3)医師との“治療契約を壊さない”を念頭に、患者の話しを傾聴し、共感し寄り添う

複数の精神科・心療内科クリニックの患者さん対応に加え、在宅医療にも取り組む

鈴木 弘道

アルテ薬局/管理薬剤師

東北医科薬科大学を2000年に卒業後、茨城県内の地域薬局チェーンに勤務。その後、総合病院、次いで精神科医療機関・栗田病院(茨城県那珂市、203床)に15年間勤務する。栗田病院グループ「こころのクリニック水戸」の開設に合わせ、2019年10月にアルテ薬局(茨城県水戸市)を開業。2014年に日本病院薬剤師会精神科専門薬剤師、2019年に日本精神薬学会認定薬剤師に認定されたほか、介護支援専門員でもある。また、認定実務実習指導薬剤師の認定を受け、薬学生の実務実習も受け入れている。

アルテ薬局は精神科主体の店舗で、門前の「こころのクリニック水戸」を中心に、1日約40枚の処方箋を応需しています。JR水戸駅から徒歩10分ほどと駅にも近く、近隣には精神科・心療内科があり、処方箋の半数以上を精神科系が占めています。疾患別では統合失調症のほか、最近はうつ病、双極性障害の患者さんが増加傾向で、年齢層としては比較的若い40歳代が多いといいます。病院勤務時代を含め、保険薬局における取り組み姿勢、患者対応の工夫や留意点などをご紹介します。

POINT.1

とにかく話を聴き、服薬状況を把握し、しっかり薬歴を取ることが大切

POINT.2

“担当制”と先進音響機器による安心感のある環境で丁寧に傾聴