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BMIと遺伝子多型 双方を考慮した循環器疾患合併糖尿病患者の薬物治療戦略
【演者】久保田 芳明 先生(日本医科大学付属病院 循環器内科 病院講師)
心血管疾患の既往を有する糖尿病の方は余命が11年減少すると報告がある。そのような背景から糖尿病を診療する際には糖尿病のみならず、合併症や併存疾患の進展抑制を考慮したトータルケアが重要である。糖尿病学会より発表された「2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム」では日本人の病態や肥満度、欧米人との治療戦略の違い、合併症や併存症に対するエビデンス等を考慮し推奨薬剤が記載されている。さらに遺伝子多型を評価した研究結果では、日本人の3人に1人はインクレチン関連薬に反応しやすい遺伝子多型R131Q変異を有しているという報告もされた。
本講演では循環器内科医の視点から、心疾患予防を目指したより良い2型糖尿病の薬物療法の実現を目指し、DPP-4阻害薬を中心に治療戦略を考察したい。
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