DUAL Symposium ~日本人高齢者糖尿病における個別化治療の実践と次の一手~
2026年07月16日(木)
19:30~20:25
【座長】綿田 裕孝 先生(順天堂大学大学院 医学研究科 代謝内分泌学講座 教授)
【講演Ⅰ】杉本 研 先生(川崎医科大学 総合老年医学 主任教授 / 川崎医科大学 高齢者医療センター 副院長)
【講演Ⅱ】鈴木 亮 先生(東京医科大学病院 糖尿病·代謝·内分泌内科 主任教授)
■講演Ⅰ:Muscle Healthを意識した高齢者糖尿病管理
骨格筋の量的・質的低下は、加齢のみならず生活習慣や併存疾患の影響を大きく受けることが知られている。2025年にサルコペニアの診断アルゴリズムが改訂され、リスクの高い集団をより早期に発見し介入することが推奨されるとともに、「Muscle Health」という概念が提唱された。糖尿病は、血糖管理不良に伴う慢性炎症やミトコンドリア機能低下に加え、低栄養、身体不活動、肥満などを介してMuscle Healthを悪化させると考えられている。そのため、適切な血糖管理に加え、非薬物療法としての栄養管理および運動療法の継続が不可欠である。また、Muscle Healthに影響を及ぼすことが報告されている糖尿病治療薬も存在するが、各薬剤の特性を十分に理解した上で、適切な使用および中止の判断を行うことが重要である。
■講演Ⅱ:高齢者2型糖尿病における個別化治療の最前線-病態理解と薬物選択のポイント
高齢者2型糖尿病では、動脈硬化性疾患、認知機能低下、フレイル、ADL低下など多様な老年症候群を背景に、低血糖リスクを最小化しながら個々の病態に応じた治療選択が求められる。近年はガイドライン改訂を通じて、血糖コントロール目標の個別化や、DPP-4阻害薬およびインクレチン関連薬の位置づけがより明確となった。本講演では、最新エビデンスとともに、高齢者で特に留意すべき治療強化の限界、薬剤選択の考え方、イメグリミンを含む併用療法の可能性について、実臨床の視点から概説する。
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