慢性肝疾患患者に合併する皮膚そう痒症に対するナルフラフィン塩酸塩の有用性と効果予測因子<本田誠也MR>

2023年01月05日配信 7分57秒

「慢性肝疾患患者に合併する皮膚そう痒症に対するナルフラフィン塩酸塩の有用性と効果予測因子」についてバーチャルMRの本田誠也がご紹介いたします。

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 近年、罹患患者数が増加している肝疾患であるNASH(NAFLD)は、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病を背景に発症すると言われています。
 いくつかの疫学調査からNASH(NAFLD)の平均有病率を算出しましたところ、2型糖尿病患者のNASH(NAFLD)有病率は20~80%であり、一般集団の2~5%に比べて高い有病率でした。
 NASHは肝線維化の進行によって予後が悪くなり、NAFLDの病期のひとつという概念が主流となってきています。
 糖尿病の日常診療では、NASHの診断に必要である肝生検を行わず、臨床的にNAFLDと診断していることが多いですが、NAFLDの中にも肝線維化の進行を伴うNASHが潜んでいることに注意する必要があります。


 肝線維化と糖尿病の間には何か関係はあるのでしょうか?
 こちらは、国内の多施設で肝生検を実施したNAFLD患者1,365例を対象にNAFLD患者の各線維化ステージと糖尿病の関係を調査した結果です。
 男女ともに線維化ステージの進行に伴い糖尿病患者さんの合併割合が高くなりました。
 糖尿病を診療する際は、心血管疾患などに加えて肝線維化も念頭に置いた診療が必要であると考えております。


 NAFLDを含む慢性肝疾患は、様々な自覚症状を伴うことが知られています。
 その1つが『かゆみ』であり、患者さんのQOLに影響すると考えられています。
 慢性肝疾患患者1631例を対象にかゆみの頻度を調査したところ、40.3%でかゆみが認められました。
 NAFLDは44.7%であり、比較的かゆみの有症率が高いことがお分かり頂けると思います。


 また本調査では、慢性肝疾患患者のかゆみに関連する因子として「糖尿病の合併」が抽出されました。
 患者さんによってかゆみの原因は様々ですが、先生が診察されている糖尿病患者さんに、慢性肝疾患が原因と思われるかゆみを訴える患者さんはいらっしゃらないでしょうか?


 慢性肝疾患に伴うかゆみ治療におけるレミッチの位置づけについてお示しします。
 生活指導に加えて、既存治療で効果が不十分な場合にレミッチをご検討頂ければ幸いです。


 レミッチのドラッグインフォメーションをお示しします。

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