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ライブ配信講演会一覧(ライブ配信/録画配信)
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「糖尿病のない世界」が来るその日まで~最適な2型糖尿病治療を考える~
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諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信情報
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- 録画配信 2023年01月31日まで
- 【演者】植木 浩二郎先生(国立国際医療研究センター研究所 糖尿病研究センター長)
我々医療従事者、医学研究者が目指すべき糖尿病治療の本来あるべき目標は、糖尿病を治癒させることである。「治癒」が何の薬物療法も必要とせず食事などを含めて糖尿病のない人と同じような生活を営むことができる状態とすれば、移植療法も含めて残念ながら今のところその目標の達成には全く至っていない。であるとすれば、次善の目標は、糖尿病によって被りうる「不利益・リスク」をできる限り低減することではないかと思われる。「不利益・リスク」には、合併症・併存症とそれによってもたらされる健康寿命の短縮だけではなく、QOLの低下、糖尿病を持つ人が感じるスティグマも含まれる。我々は、糖尿病を持つ人に対して可能な限り糖尿病のない人に近いレベルにまで負担が少なく、合併症・併存症を阻止できる治療法を選択し提案し、それを理解してもらいかつ実行してもらう使命を負っている。実際に、低血糖リスクが少ない薬剤の選択肢が多くなっている現在、合併症抑制のためのHbA1cではなく血糖正常化を目指すHbA1cを目標とすることも可能になっている。個々の患者さんの病態や社会的背景、趣味・嗜好などを勘案した治療法の提案がより重要となっており、日本糖尿病学会では2型糖尿病治療アルゴリズムを作成した。本アルゴリズム作成の背景を紹介すると共に、早期から良好な血糖マネジメントを維持することの意義や重要性についても紹介する。
高齢者糖尿病治療のポイントと最近の話題


配信情報
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- 録画配信非対応
- 【演者】横手 幸太郎先生(千葉大学大学院医学研究院 内分泌代謝・血液・老年内科学 教授)
少子超高齢社会を迎えた我が国では、健康寿命の延伸が望まれて久しい。これは糖尿病治療で忘れてはならない点である。“健やか”で“元気な”高齢期を送るためには、将来の合併症予防を目標とした若年期からのリスク管理が重要となる。一方、高齢糖尿病患者は臨床的に多様であり、“エビデンス”を画一的に当てはめる事は難しい。その為、個々の治療目標に加え、年齢・合併症・ADL・認知機能・生命予後を鑑み、QOL に配慮した糖尿病治療が必要となる。 本講演ではメトホルミンやDPP4阻害薬の特色を踏まえた治療のエッセンスと近年明らかになった話題について紹介したい。
うつ病症状に着目した社会的ひきこもりの治療的アプローチ


配信情報
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- 【演者】加藤 隆弘先生(九州大学大学院医学研究院 精神病態医学 准教授)
「社会的ひきこもり(hikikomori)」は6ヶ月以上にわたり社会参画せず自宅に留まり続ける状態であり、ひきこもり状況にある人(ひきこもり者)は国内100万人を越えその対応は国家的喫緊の課題である。国外でもその存在が明らかになり、2022年にはDSM-5-TRにhikikomoriとして掲載され、国際的にも注目されている。演者は、大学病院に気分障害ひきこもり外来を立ち上げ、生物心理社会的理解に基づく治療法・支援法の開発を進めている。本講演では、ひきこもりの多面的な評価システムを紹介し、特に抑うつを呈するひきこもり者へのくすりと精神療法の併用による治療的アプローチを紹介する。
精神科救急入院料(スーパー救急)病棟最前線 急性期統合失調症のより良い治療を目指して~ラツーダのエビデンスと使用実態調査からの検討~
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諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信情報
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- 録画配信 2023年02月08日まで
- 【演者】伊豫 雅臣先生(千葉大学大学院医学研究院 精神医学 教授)
- 【演者】福島 端先生(医療法人誠心会あさひの丘病院 院長)
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12:30~、18:30~と同一の講演内容です。
精神科急性期医療における重要なコンセプトに、即応性が求められる治療に加え、新たな長期在院者を最小化し、精神科医療の主軸を地域ベースに移行させることがある。統合失調症治療においては治療薬の選択も重要なキーの1つとなるのではないだろうか。Designed SDAであるラツーダは、海外では既に豊富な治療実績があるが、本邦においては、現在、治療経験を積んでいるところである。そこで、本講演会では、より良い治療を目指した急性期統合失調症治療にラツーダがどのような価値をもたらすか、豊富なエビデンスと本邦における使用実態調査の結果を基に検討する。
2型糖尿病患者さんの膵β細胞をまもる治療の実践
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2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。


配信情報
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- 録画配信非対応
- 【演者】大工原 裕之先生(坂出市立病院 糖尿病内科 部長)
日本人2型糖尿病患者さんでは膵β細胞機能の低下が指摘されており、「膵β細胞をまもる治療」を実践することは重要です。現在、様々な作用機序の2型糖尿病治療薬が発売されているなかで、患者さんの病態に合わせた治療を行う必要があります。本講演では、2型糖尿病治療で汎用されているDPP-4阻害薬を使用する意義を高齢糖尿病患者さんの病態と共に解説します。特に1日2回の服薬が必要なDPP-4阻害薬のエクア、DPP-4阻害薬/BG薬の配合剤のエクメットを患者さんに導入するコツにも触れていきます。香川県の糖尿病人口が多い原因のひとつとして「うどん」の消費量の多さがあります。当院での糖尿病患者さんの食事療法を実例を踏まえながら、食事療法のコツもご紹介します。
精神科救急入院料(スーパー救急)病棟最前線 急性期統合失調症のより良い治療を目指して~ラツーダのエビデンスと使用実態調査からの検討~
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諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信 2023年02月08日まで
- 【演者】伊豫 雅臣先生(千葉大学大学院医学研究院 精神医学 教授)
- 【演者】福島 端先生(医療法人誠心会あさひの丘病院 院長)
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12:30~、18:30~と同一の講演内容です。
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録画配信は「12:30~」開催分の録画となります。
精神科急性期医療における重要なコンセプトに、即応性が求められる治療に加え、新たな長期在院者を最小化し、精神科医療の主軸を地域ベースに移行させることがある。統合失調症治療においては治療薬の選択も重要なキーの1つとなるのではないだろうか。Designed SDAであるラツーダは、海外では既に豊富な治療実績があるが、本邦においては、現在、治療経験を積んでいるところである。そこで、本講演会では、より良い治療を目指した急性期統合失調症治療にラツーダがどのような価値をもたらすか、豊富なエビデンスと本邦における使用実態調査の結果を基に検討する。
メトホルミンの価値~臨床効果と適正使用~
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2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。


配信情報
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- 録画配信非対応
- 【演者】杉本 一博先生(一般財団法人太田綜合病院附属太田西ノ内病院 糖尿病センター長)
1957年にメトホルミンが初めて臨床応用されてから60年以上が経過しています。この間、一時メトホルミンは乳酸アシドーシスへの危惧から、日常臨床の場から姿を消した時期がありました。しかし、1990年代以降に公表された大規模臨床研究や多くのコホート研究などから、メトホルミンの安全性と有効性が認識れ、2006 年からは米国と欧州糖尿病学会のコンセンサスアルゴリズムにおいて、2型糖尿病治療の第一選択薬としての地位を維持し続けております。2010年からは、我が国でも高用量のメトホルミンの保険適応が認められていますが、現在までメトホルミン処方の用量および頻度ともに十分とは言えない印象を持っています。本講演では、メトホルミンの安全性と有効性を確保するための適正使用と最新の知見をご紹介し、糖尿病があっても「糖尿病のない人と変わらない寿命とQOL」を達成できるようにご提案ができればと願っております。
うつ病の多様性⇔多様な抗うつ薬 -最適解はあるのか!?-


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- 録画配信非対応
- 【演者】加藤 正樹先生(関西医科大学 医学部 精神神経科学講座 准教授)
うつ病は異種性の高い疾患であり、その症状は多様である。またうつ病治療のゴールは急性期、寛解後の復職準備期、維持安定期によって異なる。さらに、現在本邦では9つの新規抗うつ薬が上市されているが、その薬理作用も多様である。つまり、多様な症状と各治療期におけるゴールに対して、多様な抗うつ薬の中から最適解を探す作業が必要となってくる。本セミナーでは、我々が行った、9つ(n=2599)のベンラファキシンvsプラセボの無作為化臨床比較試験(RCT)のペイシャントレベルデータ(9試験、n=2599)を解析結果や、寛解後の維持におけるメタ解析結果などより、各治療期における適切な評価や治療を考えてみたい。
糖尿病の新しいDisease modifying therapy 〜ミトコンドリア異常とその是正とは〜
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2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
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諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


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- 録画配信 2023年02月17日まで
- 【演者】室原 豊明先生(名古屋大学大学院医学系研究科 循環器内科学 教授)
糖尿病と心不全は密接な関係にあり、糖尿病患者が心不全を発症するリスクが高いことは多くのデータから 示されており、また合併すると予後が悪くなる。よって糖尿病は心不全の独立した危険因子であると言える。 糖尿病に伴う心不全の原因としては、主に心血管障害、心筋細胞障害、心筋間質の線維化、腎障害を介した心機能異常などが考えられる。このうち心筋細胞の変化に、ミトコンドリアの機能異常が重要な役割を果たしていることが明らかにされている。最近、膵島のベータ細胞およびインスリンの標的臓器である肝臓や骨格筋細胞のミトコンドリアへの作用が想定され、インスリンの分泌を促したり、インスリン抵抗性を改善する、ツイミーグという糖尿病の新しい治療薬が登場した。今回の講演では、この糖尿病のDisease modifying therapy としての新しい薬剤の効果や作用機序についてdiscussionしたい。
レビー小体型認知症患者・介護者・主治医の治療ニーズについて
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諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


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- 録画配信 2023年02月24日まで
- 【演者】橋本 衛先生(近畿大学医学部 精神神経科学教室 主任教授)
近畿大学医学部 精神神経科学教室 主任教授 橋本 衛 先生より「レビー小体型認知症患者・介護者・主治医の治療ニーズについて」の演題でご講演いただきます。 抄録:レビー小体型認知症(DLB)では、認知機能障害、BPSD、パーキンソニズム、自律神経障害など、多彩な臨床症状を認めます。本講演では、「DLB患者や介護者はどの症状に困っているのか(治療して欲しいのか)」、そして主治医は、「患者や介護者の治療ニーズをどの程度把握しているのか」について、我々の研究成果を基に概説いたします。
インクレチンとメトホルミンは助っ人同士~血糖正常化を目指す治療を~
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2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。


配信情報
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- 録画配信非対応
- 【演者】河盛 隆造先生(順天堂大学 名誉教授)
今や、2型糖尿病治療が目指すことは、「発症前の状況に戻そう!」になりつつある。演者は、食事摂取時に肝・ブドウ糖取り込み率を高め、健常人の食後血糖応答を再現するには、①肝に速やかに、十分量のインスリンを流入させる、②グルカゴン分泌を抑え、かつ肝でのグルカゴン作用を抑制する、③ブドウ糖を緩やかに肝に流入させる、の3 点が必須であることを解明し、長年治療の基本として実践してきた。 本講演では、DPP-4阻害薬とメトホルミンが、お互いに助っ人同士となり、この3点をカバーすることの科学的根拠、さらに膵β細胞の血糖応答性インスリン分泌能を高度に障害させないために、より早期からの厳格な血糖マネジメントを継続する必要性があること、など提示したい。
広がりゆく糖尿病治療の選択肢~イメグリミンの血糖プロファイルに及ぼす影響~
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2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
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諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信情報
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- 録画配信 2023年02月28日まで
- 【演者】石垣 泰先生(岩手医科大学医学部 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科分野 教授)
本日の講演では、広がりゆく糖尿病治療の選択肢の中で、2021年に製造販売承認を取得し、2022年9月から投与期間制限解除になったイメグリミンが今後の糖尿病診療においてどのような位置付けとなり得るのかを考察します。2つの作用を合わせ持つイメグリミンのユニークな作用機序にも触れていきます。また、当院でイメグリミンのCGMのデータ等をまとめた臨床試験結果を論文化しましたので解説します。※Diabetes Ther. 2022;13(9):1635-1643.
ファブリー病ライブ配信講演会~原因不明のその症状ファブリー病かもしれません~


配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【座長】中村 公俊先生(熊本大学大学院生命科学研究部 小児科学講座 教授)
- 【特別講演I】小児のファブリー病診療と遺伝カウンセリングの役割
- 【演者】瀬戸 俊之先生(大阪公立大学大学院医学研究科 臨床遺伝学・発達小児医学 病院教授)
- 【特別講演II】成人におけるファブリー病診療
- 【演者】後岡 広太郎先生(東北大学病院 臨床研究センター・循環器内科 特任准教授)
ファブリー病は全身の臓器に様々な症状を引き起こす疾患であり、早期診断と早期治療、治療継続が重要です。今回は、小児と成人それぞれの視点からご講演を賜ります。「小児のファブリー病診療と遺伝カウンセリングの役割」を大阪公立大学大学院医学研究科臨床遺伝学・発達小児医学/医学部附属病院ゲノム医療センター・ゲノム診療科 病院教授 瀬戸俊之先生に、「成人におけるファブリー病診療」を東北大学病院 臨床研究センター・循環器内科 特任准教授 後岡 広太郎先生にそれぞれご講演賜ります。
働く人のうつをどう扱うか?


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- 録画配信非対応
- 【演者】工藤 喬先生(大阪大学大学院医学系研究科 精神健康医学教室 教授)
近年、就労現場では、メンタルヘルス関連疾患による休職者の増加、さらにはそれに纏わる労災申請の認定の増加が顕著になってきている。このような状況に対し、平成27年12月より、ストレスチェック制度が導入された。この制度は、うつ病などのメンタルヘルス関連疾患の一次予防を目的とされて導入されたが、問題点も指摘されつつある。 また、就労現場のメンタルヘルス関連疾患で、いわゆる「新型うつ病」が問題になることが増えてきている。さらに、労働生産性損失をabsenteeismあるいはpresenteeismに分けて考えられるようになってきた。当日は働く人のうつ病に焦点を当て、私見を述べたい。
統合失調症治療薬としてのSDA ラツーダを再考する―リスペリドン非劣性DB試験を踏まえて―
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2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
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諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


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- 録画配信 2023年03月07日まで
- 【演者】髙塩 理先生(昭和大学病院附属東病院 精神神経科 准教授)
「統合失調症」および「双極性障害におけるうつ症状の改善」を適応症として上市されたラツーダは、2022年6月11日に発売から2年を迎えた。本剤はD2受容体、5-HT2A受容体遮断作用を示すSDAであり、加えて5-HT7受容体遮断作用と5-HT1A部分刺激作用を有する薬剤特性を持つ。本講演ではラツーダの薬剤特性や臨床試験結果の紹介、実臨床における使用経験を基に統合失調症におけるラツーダの位置づけや使い方について、ご視聴いただく先生方と共に熟考していきたい。
外来統合失調症患者をロナセンテープで治療する意義
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2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
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諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


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- 録画配信 2023年03月08日まで
- 【演者】段野 哲也先生(岡崎駅はるさきクリニック 院長)
統合失調症患者さんの生活の場が地域に移行する中、服薬アドヒアランス低下などを原因とした再発・再燃、入院をいかに防ぐかが課題となっている。服薬アドヒアランスの向上と再発・再燃の抑制には患者さんの多様なニーズに合った治療が重要であるが、そこには経口剤、LAI、テープ剤といった剤形を考慮した薬剤選択も含まれており、その選択が精神科医の腕の見せ所でもある。本講演では、ロナセンテープをなぜ使用するのか、どのように導入するのか、そのポイントを先生方と一緒に考えたい。
糖尿病早期治療の重要性


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- 録画配信非対応
- 【演者】松岡 孝昭先生(和歌山県立医科大学 内科学第一講座 教授)
2型糖尿病では発症の前段階から、遺伝的背景によるインスリン生合成・分泌能における潜在的膵β細胞機能不足へ、肥満・運動不足等に伴うインスリン抵抗性の増大が加わることにより高血糖・脂質異常などの代謝障害が出現しており、膵β細胞への様々なストレスが形成されている。当初は代償性にインスリン分泌が増加し代謝障害を是正しようとするが、代謝障害からのストレスが持続すると膵β細胞機能障害が生じ、さらなる高血糖そして糖尿病状態へと進展する。このような悪循環の繰り返しにより、最終的には改善が望めない程度にまで膵β細胞が障害され、正常なインスリン動態を再現することが困難となる。結果、正常な糖・脂質の代謝を維持できなくなり、糖尿病合併症の進展にも拍車がかかる。このような日常診療において頻回に遭遇する局面を予防するためには、できるだけ早期から高血糖・脂質異常から始まる膵β細胞へのストレスを軽減し、より正常に近い膵β細胞機能の維持を目指した治療を選択することが求められる。 本講演では、膵β細胞障害の分子メカニズムを膵β細胞機能保護の観点から概説するとともに、糖尿病早期治療の有効性を示唆する臨床研究結果を紹介する。このような糖尿病早期治療への意識を継続することにより、膵β細胞機能廃絶による治療困難患者数が減少していくことを期待している。
気分障害診療における薬物療法の出口戦略


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- 録画配信非対応
- 【演者】三島 和夫先生(秋田大学大学院医学系研究科 精神科学講座 教授)
気分障害の薬物療法は再発防止の観点から長期的に行われることが多い。一方で、回復後も服薬を継続することに不安を感じている患者が多く、怠薬・断薬が後を絶たない。薬物療法の継続や終結に関する指針がないことがその背景にあった。本講演では厚生労働科学研究事業において策定した精神科薬物療法の出口戦略に関する論議とその成果の概要を紹介する。出口戦略とは、精神疾患が寛解・回復した後に「安全な長期維持療法」を選択するか、「減薬・中止」を試みるか、医療者と患者・家族間で共同意志決定(Shared Decision Making; SDM)を行うプロセスを指す。
糖尿病治療UPDATE~イメグリミンへの期待を含めて~
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2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
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諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


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- 録画配信 2023年03月20日まで
- 【演者】西村 理明先生(東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 教授)
24時間連続して血糖変動を把握することができるCGM機器がアメリカで1999年に開発され、本邦では2009年に承認された。糖尿病のある人における血糖変動のパターンにはおそらく個人差があり、このパターンを見ながら食事・運動療法のみならず薬物療法を含めた適切な治療法を選択する、いわゆるテーラーメイド医療を実践することが、究極の血糖マネジメントをもたらすのではないかと信じている。 現在、本邦では多くの血糖降下薬が開発され、経口薬では9種類の薬剤が臨床現場で使用されている。そのような中、世界に先駆けて2021年9月にわが国で発売されたイメグリミン塩酸塩は、ミトコンドリアを介した作用が想定されており、「膵β細胞での血糖依存的なインスリン分泌促進作用」と「肝臓や骨格筋での糖新生抑制や糖取り込み能改善の作用」を併せ持つ薬剤である。このDual mode of Actionにより、病態が複雑化しつつある日本人2型糖尿病患者さんの血糖値を改善させることが期待される。本講演会では、CGMの知見とともに、イメグリミン塩酸塩の国内第Ⅲ相臨床試験TIMES試験を踏まえ、本剤への期待と実臨床での位置づけについて考察したい。
メトホルミンの作用メカニズムおよび適正使用について~薬剤師の先生方へお願いしたいこと~
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2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。


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- 録画配信非対応
- 【演者】藤田 義人先生(京都大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌・栄養内科学 講師)
メトホルミンは世界で最も広く用いられている2型糖尿病治療薬の一つであり、ADA/EASDのPosition Statementでは第一選択薬に位置付けられている。メトホルミンはガレガソウという薬用植物に由来し、臨床応用が開始されて以降約60年の長い歴史を持つ薬剤であるが、血糖低下作用のメカニズムについて詳しくは解明されていなかった。近年、分子生物学の発展に伴い次々と新しい分子機序が提唱されている。特に、2001年にメトホルミンがAMP kinase(AMPK)を活性化させ、肝臓糖新生を抑制させる機序が報告されて以降、AMPKに依存する機序、あるいはAMPKに依存しない機序など様々な機序が提唱されている。メトホルミンの主な標的臓器は肝臓であり、インスリン非依存性に肝臓糖新生を抑制して血糖値を低下させる作用を有しているが、腸管への作用や中枢神経を介した臓器連関、マイクロバイオームへの関与など各臓器への作用が報告されている。また、メトホルミンには血糖低下効果の他にも血管保護作用など多面的な作用が報告されている。本セミナーではメトホルミンの多面的な作用とそのメカニズムについて取り上げ、これらの作用に基づいた新しい治療戦略についても紹介したい。さらに、メトホルミンを含むビグアナイド薬には乳酸アシドーシスの発症リスクが懸念されており、適正使用に留意する必要がある。本セミナーでは、『メトホルミンの適正使用に関するRecommendation』の内容も踏まえ、臨床におけるメトホルミンの適正使用についても概説する。
血糖正常化を目指した治療の意義と可能性~血糖マネジメント目標の再考と膵β細胞機能維持の可能性~
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2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。


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- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【演者】駒津 光久先生(信州大学医学部 糖尿病・内分泌代謝内科学 教授)
2型糖尿病はいったいいつから始まっているのだろうか? 我々のデータからは糖尿病へのカウントダウンは少なくとも診断時から20年以上まえにさかのぼると考えられる1)。このことは、糖尿病の診断がつけば直ちに治療を開始すべき蓋然性を示唆している。実際、治療開始が3年遅くなると、同等のマネジメント状態でも心血管イベントの発症は明らかに増加することが示されている2)。また、厳格な血糖マネジメントが従来考えられているよりはるかに合併症抑制に有効であることがメンデリアンランダマイゼーションを用いたACCORD試験の追加解析で明らかになった。良好な血糖マネジメント持続に早期からのメトホルミンとDPP-4阻害薬の有用性を示したVERIFY試験は、2型糖尿病の薬物療法の早期からの進め方に大きな示唆をあたえている。本講演ではこれらを踏まえ、改めて早期からの血糖マネジメントの重要性と膵β細胞機能維持の可能性を強調したい。 1)H.Sagesaka et al., Journal of the Endocrine Society. 2018;2:476 ‒484. 2)Herman WH et al., Diabetes Care. 2015;38:1449‒1455.
ツイミーグ ライブ配信講演会
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諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信 2023年03月29日まで
- 【座長】加来 浩平先生(川崎医科大学総合医療センター 特任部長)
- 【講演I】2型糖尿病の病態と治療に関するトピックス
- 【演者】金藤 秀明先生(川崎医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科学 教授)
- 【講演II】イメグリミンの膵β細胞量保護効果と膵ミトコンドリアへの作用
- 【演者】村上 隆亮先生(京都大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌・栄養内科 助教)
【講演Ⅰ】 昨今、数多くの糖尿病治療薬が臨床応用され、2型糖尿病治療の選択肢が増える状況にある。そのため、個々の病態に応じた治療の実践により、良好な血糖コントロールの実現が可能となっている。しかし、 Clinical inertia がしばしば問題となり、効果的なタイミングで治療強化がされていないケースも散見される。その原因の一つとして、日本人糖尿病患者の病態がインスリン抵抗性とインスリン分泌能低下が絡まり合い、複雑であることが挙げられるが、膵 β 細胞機能保護の観点からはより早い治療強化が重要であるとされる。昨年より臨床使用できるようになったイメグリミンは、膵作用・膵外作用を併せ持つ新規メカニズムの糖尿病治療薬であり、日本人2型糖尿病の新たな治療選択肢となることが期待される。我々は糖尿病モデルマウスにイメグリミンを投与することにより、グルコース応答性のインスリン分泌促進作用と膵 β 細胞保護効果を報告している。本セミナーでは、我々が報告した基礎研究内容を交えながら、イメグリミンの作用機序・期待感などを講演したい。 【講演Ⅱ】 イメグリミンは、ミトコンドリアへ作用すると想定されており、グルコース濃度依存的なインスリン分泌を促す膵作用と、肝臓 ・ 骨格筋での糖代謝を改善する膵外作用を発揮する2型糖尿病治療薬であるが、β 細胞量 BCM に対する影響は完全には解明されていない。本講演会では、非侵襲的膵 β 細胞イメージング技術を用いて糖尿病モデルマウスにおけるBCMに対するイメグリミンの影響と、膵β細胞ミトコンドリアへの作用を検証した結果を解説するとともに、本剤への期待と実臨床での位置づけについて考察したい。
糖尿病早期治療の重要性を考える~膵β細胞機能維持を目指した糖尿病治療戦略~


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- 録画配信非対応
- 【演者】寺内 康夫先生(横浜市立大学大学院医学研究科 分子内分泌・糖尿病内科学 教授)
社会における糖尿病の知識不足、誤ったイメージの拡散により、糖尿病をもつ人は「特定の属性に対して刻まれる負の烙印=スティグマ」(社会的偏見による差別)にさらされる。例えば、糖尿病患者は短命であると言われ、糖尿病に対する負のイメージを高めている。スティグマを放置すると、糖尿病であることを周囲に隠す→適切な治療の機会損失→重症化→医療費増→社会保障を脅かすという悪循環に陥る。私たちは、ある医療機関の糖尿病患者の死亡記録に基づき、40 歳患者の平均余命は非糖尿病者と大きな差がないことを報告した1)。糖尿病の正しい理解を促進する活動を通じ、糖尿病をもつ人が安心して社会生活を送り、人生100 年時代の日本でいきいきと過ごすことができる社会形成を目指す活動(アドボカシー活動)を展開する必要があることをまず強調したい。 糖尿病の薬物治療の開始や強化が遅れがちなことは日本のみならず、世界的な問題である。患者の治療強化の必要性があると認識していながら、これまでの治療を続けてしまうことはClinical Inertia(臨床的慣性)と呼ばれ、糖尿病治療ガイドにも「治療開始・治療強化の遅れ」が問題となっていることが明記されている2)。治療強化にあたっては患者の心理的抵抗感だけではなく、医療者側にも治療強化のハードルが存在することを自覚する必要があり、医療者・患者間のギャップを埋めることが肝心である。 糖尿病と診断がついた時点で膵β細胞機能は既に50%程度低下していると報告されており3)、膵β細胞機能が残存しているうちに血糖値を低下させ、膵β細胞機能や膵β細胞量を保持することが糖尿病の病態を考える際に重要である。 本セミナーでは「膵β細胞保護」に関わる最近の研究成果を紹介し、治療戦略について考察する。最後に、早期治療強化に適した薬剤はどのようなものか、DPP-4阻害薬とメトホルミンの併用療法の意義も含めて概説する。 1)Goto A, et al. J Diabetes Investig. 11:52-54, 2020 2)日本糖尿病学会 編・著:糖尿病治療ガイド2020-2021, P.39,
DiaMond Live Seminar~膵β細胞にフォーカスした2型糖尿病治療~


配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【座長】弘世 貴久先生(東邦大学医学部内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌学分野 教授)
- 【講演I】合併症抑制のための糖尿病マネジメント~食事療法のポイントと厳格な血糖マネジメントの意義~
- 【演者】川浪 大治先生(福岡大学医学部 内分泌・糖尿病内科学 教授)
- 【講演II】「血糖降下」から「β細胞保護」へ糖尿病治療のパラダイムシフト
- 【演者】税所 芳史先生(さいしょ糖尿病クリニック 院長)
【講演Ⅰ】 2型糖尿病においては早期からの治療介入に加え、適切なタイミングでの治療強化を行いながら血糖マネジメントのみならず合併症抑制を考慮し、包括的な視点での治療行うことが重要である。健康寿命の延伸を見据えた2型糖尿病の食事療法や薬物療法について、厳格な血糖マネジメント及び早期治療強化の意義と共に考察したい。 【講演Ⅱ】 この20年の間に、多くの新しい薬物が開発され、2型糖尿病の治療は劇的に変化した。特に、インクレチン関連薬が日本で発売され10年の間に、2型糖尿病の治療の概念も著しく変化した。DPP-4阻害薬はグルコース依存性インスリン分泌の促進により、低血糖のリスクを高めることなく、正常な血糖コントロールを達成することが可能となり、より患者さんのQOL向上を目指した糖尿病治療が実現できるようになった。しかし、医療現場ではClinical Inertia(臨床的な惰性)と言われる、治療目標が達成されていないにもかかわらず、治療が適切に強化されていない状態がしばしば問題視されている。本講演会では自身の研究より得られた知見を含め、β細胞の仕事量(workload)減少に焦点を当てた薬物療法について解説し、より糖尿病の病態に基づいた今後の糖尿病治療の方向性を提案したい。
Hematology & Infections WEB seminar


配信情報
- 追っかけ再生 非対応
- 録画配信非対応
- 【演題I】脳神経外科・血液内科協働で行うPCNSL診療の円滑化と副作用マネジメント
- 【演者】多田 雄真先生(大阪国際がんセンター 血液内科/AYA世代サポートチーム 診療主任)
- 【演題II】血液疾患領域における真菌感染症管理
- 【演者】森 康雄先生(九州大学病院 血液・腫瘍・心血管内科 講師)
本講演会では、大阪国際がんセンターの多田雄真先生に「脳神経外科・血液内科協働で行うPCNSL診療の円滑化と副作用マネジメント」、九州大学病院の森康雄先生に「血液疾患領域における真菌感染管理」をテーマにご講演いただきます。是非ご視聴ください。
エビデンスに基づいた2型糖尿病の薬物治療~基礎治療薬としてのメトホルミン~


配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【演者】住谷 哲先生(大阪府済生会泉尾病院 糖尿病・内分泌内科 主任部長)
2型糖尿病治療において重要な治療方針は二つある。一つ目はA・B・Cで表される「包括的な心血管リスクの減少」で、HbA1cのA、血圧(blood pressure)のB、LDL-CのCの3つのトータルケアに目を向けること。二つ目は遺産効果legacy effectとして知られる「診断後早期からの血糖正常化を目指した厳格な管理」である。治療をしない「負の遺産」が蓄積されると合併症のリスクが増大し、取り返しがつかなくなる。治療の根幹は食事療法・運動療法であるものの、多くの糖尿病のある患者は治療薬を必要とする。基礎治療薬cornerstoneには6項目(確実な血糖降下作用、低血糖を生じない、体重を増加させない、真のアウトカムを改善する、長期の安全性が担保されている、薬価負担)が求められる。メトホルミンはその6項目に該当する薬剤であり、世界の中で2型糖尿病の基礎治療薬としての位置付けを確立しており、最も使用されている薬剤の1つである。一方で、副作用である消化器症状や乳酸アシドーシスの発現に留意する必要があり、注意するポイントなどもあわせてご紹介したい。
ラツーダはSDAの代表薬になり得るか?―リスペリドン非劣性DB試験を踏まえて―
-
※
2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信 2023年04月13日まで
- 【演者】藤田 康孝先生(医療法人社団更生会 草津病院 副院長)
1996年にリスペリドンが日本国内で上市されてから、統合失調症の薬物療法の主流は、定型抗精神病薬から非定型抗精神病薬に移り変わった。この大きなパラダイムシフトにより、統合失調症の当事者はより良い治療を享受しやすい環境になったが、それでも一部のアンメットニーズが依然として残されている。あれから27年が経過した2023年、ラツーダは国内上市から3年の歳月を迎える。本剤はD2受容体、5-HT2A受容体遮断作用を示すSDAであり、加えて5-HT7受容体遮断作用と5-HT1A部分刺激作用を有する薬剤特性を持つが、これまでの既存薬と臨床上何が異なるのだろうか。本講演では、抗精神病薬の開発のあゆみから振り返ると共に、ラツーダ臨床試験、実臨床における使用経験を基に、統合失調症におけるラツーダの位置づけや使い方について、ご視聴いただく先生方と共に熟考していきたい。
ラツーダはSDAの代表薬になり得るか?―リスペリドン非劣性DB試験を踏まえて―
-
※
2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信期間
- 2023年04月13日まで
- 【演者】藤田 康孝先生(医療法人社団更生会 草津病院 副院長)
1996年にリスペリドンが日本国内で上市されてから、統合失調症の薬物療法の主流は、定型抗精神病薬から非定型抗精神病薬に移り変わった。この大きなパラダイムシフトにより、統合失調症の当事者はより良い治療を享受しやすい環境になったが、それでも一部のアンメットニーズが依然として残されている。あれから27年が経過した2023年、ラツーダは国内上市から3年の歳月を迎える。本剤はD2受容体、5-HT2A受容体遮断作用を示すSDAであり、加えて5-HT7受容体遮断作用と5-HT1A部分刺激作用を有する薬剤特性を持つが、これまでの既存薬と臨床上何が異なるのだろうか。本講演では、抗精神病薬の開発のあゆみから振り返ると共に、ラツーダ臨床試験、実臨床における使用経験を基に、統合失調症におけるラツーダの位置づけや使い方について、ご視聴いただく先生方と共に熟考していきたい。
Hematology & Infections WEB seminar


配信期間
- 終了しました
- 【演題I】脳神経外科・血液内科協働で行うPCNSL診療の円滑化と副作用マネジメント
- 【演者】多田 雄真先生(大阪国際がんセンター 血液内科/AYA世代サポートチーム 診療主任)
- 【演題II】血液疾患領域における真菌感染症管理
- 【演者】森 康雄先生(九州大学病院 血液・腫瘍・心血管内科 講師)
本講演会では、大阪国際がんセンターの多田雄真先生に「脳神経外科・血液内科協働で行うPCNSL診療の円滑化と副作用マネジメント」、九州大学病院の森康雄先生に「血液疾患領域における真菌感染管理」をテーマにご講演いただきます。是非ご視聴ください。
エビデンスに基づいた2型糖尿病の薬物治療~基礎治療薬としてのメトホルミン~


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- 終了しました
- 【演者】住谷 哲先生(大阪府済生会泉尾病院 糖尿病・内分泌内科 主任部長)
2型糖尿病治療において重要な治療方針は二つある。一つ目はA・B・Cで表される「包括的な心血管リスクの減少」で、HbA1cのA、血圧(blood pressure)のB、LDL-CのCの3つのトータルケアに目を向けること。二つ目は遺産効果legacy effectとして知られる「診断後早期からの血糖正常化を目指した厳格な管理」である。治療をしない「負の遺産」が蓄積されると合併症のリスクが増大し、取り返しがつかなくなる。治療の根幹は食事療法・運動療法であるものの、多くの糖尿病のある患者は治療薬を必要とする。基礎治療薬cornerstoneには6項目(確実な血糖降下作用、低血糖を生じない、体重を増加させない、真のアウトカムを改善する、長期の安全性が担保されている、薬価負担)が求められる。メトホルミンはその6項目に該当する薬剤であり、世界の中で2型糖尿病の基礎治療薬としての位置付けを確立しており、最も使用されている薬剤の1つである。一方で、副作用である消化器症状や乳酸アシドーシスの発現に留意する必要があり、注意するポイントなどもあわせてご紹介したい。
DiaMond Live Seminar~膵β細胞にフォーカスした2型糖尿病治療~


配信期間
- 終了しました
- 【座長】弘世 貴久先生(東邦大学医学部内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌学分野 教授)
- 【講演I】合併症抑制のための糖尿病マネジメント~食事療法のポイントと厳格な血糖マネジメントの意義~
- 【演者】川浪 大治先生(福岡大学医学部 内分泌・糖尿病内科学 教授)
- 【講演II】「血糖降下」から「β細胞保護」へ糖尿病治療のパラダイムシフト
- 【演者】税所 芳史先生(さいしょ糖尿病クリニック 院長)
【講演Ⅰ】 2型糖尿病においては早期からの治療介入に加え、適切なタイミングでの治療強化を行いながら血糖マネジメントのみならず合併症抑制を考慮し、包括的な視点での治療行うことが重要である。健康寿命の延伸を見据えた2型糖尿病の食事療法や薬物療法について、厳格な血糖マネジメント及び早期治療強化の意義と共に考察したい。 【講演Ⅱ】 この20年の間に、多くの新しい薬物が開発され、2型糖尿病の治療は劇的に変化した。特に、インクレチン関連薬が日本で発売され10年の間に、2型糖尿病の治療の概念も著しく変化した。DPP-4阻害薬はグルコース依存性インスリン分泌の促進により、低血糖のリスクを高めることなく、正常な血糖コントロールを達成することが可能となり、より患者さんのQOL向上を目指した糖尿病治療が実現できるようになった。しかし、医療現場ではClinical Inertia(臨床的な惰性)と言われる、治療目標が達成されていないにもかかわらず、治療が適切に強化されていない状態がしばしば問題視されている。本講演会では自身の研究より得られた知見を含め、β細胞の仕事量(workload)減少に焦点を当てた薬物療法について解説し、より糖尿病の病態に基づいた今後の糖尿病治療の方向性を提案したい。
糖尿病早期治療の重要性を考える~膵β細胞機能維持を目指した糖尿病治療戦略~


配信期間
- 終了しました
- 【演者】寺内 康夫先生(横浜市立大学大学院医学研究科 分子内分泌・糖尿病内科学 教授)
社会における糖尿病の知識不足、誤ったイメージの拡散により、糖尿病をもつ人は「特定の属性に対して刻まれる負の烙印=スティグマ」(社会的偏見による差別)にさらされる。例えば、糖尿病患者は短命であると言われ、糖尿病に対する負のイメージを高めている。スティグマを放置すると、糖尿病であることを周囲に隠す→適切な治療の機会損失→重症化→医療費増→社会保障を脅かすという悪循環に陥る。私たちは、ある医療機関の糖尿病患者の死亡記録に基づき、40 歳患者の平均余命は非糖尿病者と大きな差がないことを報告した1)。糖尿病の正しい理解を促進する活動を通じ、糖尿病をもつ人が安心して社会生活を送り、人生100 年時代の日本でいきいきと過ごすことができる社会形成を目指す活動(アドボカシー活動)を展開する必要があることをまず強調したい。 糖尿病の薬物治療の開始や強化が遅れがちなことは日本のみならず、世界的な問題である。患者の治療強化の必要性があると認識していながら、これまでの治療を続けてしまうことはClinical Inertia(臨床的慣性)と呼ばれ、糖尿病治療ガイドにも「治療開始・治療強化の遅れ」が問題となっていることが明記されている2)。治療強化にあたっては患者の心理的抵抗感だけではなく、医療者側にも治療強化のハードルが存在することを自覚する必要があり、医療者・患者間のギャップを埋めることが肝心である。 糖尿病と診断がついた時点で膵β細胞機能は既に50%程度低下していると報告されており3)、膵β細胞機能が残存しているうちに血糖値を低下させ、膵β細胞機能や膵β細胞量を保持することが糖尿病の病態を考える際に重要である。 本セミナーでは「膵β細胞保護」に関わる最近の研究成果を紹介し、治療戦略について考察する。最後に、早期治療強化に適した薬剤はどのようなものか、DPP-4阻害薬とメトホルミンの併用療法の意義も含めて概説する。 1)Goto A, et al. J Diabetes Investig. 11:52-54, 2020 2)日本糖尿病学会 編・著:糖尿病治療ガイド2020-2021, P.39,
ツイミーグ ライブ配信講演会
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※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信期間
- 2023年03月29日まで
- 【座長】加来 浩平先生(川崎医科大学総合医療センター 特任部長)
- 【講演I】2型糖尿病の病態と治療に関するトピックス
- 【演者】金藤 秀明先生(川崎医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科学 教授)
- 【講演II】イメグリミンの膵β細胞量保護効果と膵ミトコンドリアへの作用
- 【演者】村上 隆亮先生(京都大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌・栄養内科 助教)
【講演Ⅰ】 昨今、数多くの糖尿病治療薬が臨床応用され、2型糖尿病治療の選択肢が増える状況にある。そのため、個々の病態に応じた治療の実践により、良好な血糖コントロールの実現が可能となっている。しかし、 Clinical inertia がしばしば問題となり、効果的なタイミングで治療強化がされていないケースも散見される。その原因の一つとして、日本人糖尿病患者の病態がインスリン抵抗性とインスリン分泌能低下が絡まり合い、複雑であることが挙げられるが、膵 β 細胞機能保護の観点からはより早い治療強化が重要であるとされる。昨年より臨床使用できるようになったイメグリミンは、膵作用・膵外作用を併せ持つ新規メカニズムの糖尿病治療薬であり、日本人2型糖尿病の新たな治療選択肢となることが期待される。我々は糖尿病モデルマウスにイメグリミンを投与することにより、グルコース応答性のインスリン分泌促進作用と膵 β 細胞保護効果を報告している。本セミナーでは、我々が報告した基礎研究内容を交えながら、イメグリミンの作用機序・期待感などを講演したい。 【講演Ⅱ】 イメグリミンは、ミトコンドリアへ作用すると想定されており、グルコース濃度依存的なインスリン分泌を促す膵作用と、肝臓 ・ 骨格筋での糖代謝を改善する膵外作用を発揮する2型糖尿病治療薬であるが、β 細胞量 BCM に対する影響は完全には解明されていない。本講演会では、非侵襲的膵 β 細胞イメージング技術を用いて糖尿病モデルマウスにおけるBCMに対するイメグリミンの影響と、膵β細胞ミトコンドリアへの作用を検証した結果を解説するとともに、本剤への期待と実臨床での位置づけについて考察したい。
血糖正常化を目指した治療の意義と可能性~血糖マネジメント目標の再考と膵β細胞機能維持の可能性~
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※
2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。


配信期間
- 終了しました
- 【演者】駒津 光久先生(信州大学医学部 糖尿病・内分泌代謝内科学 教授)
2型糖尿病はいったいいつから始まっているのだろうか? 我々のデータからは糖尿病へのカウントダウンは少なくとも診断時から20年以上まえにさかのぼると考えられる1)。このことは、糖尿病の診断がつけば直ちに治療を開始すべき蓋然性を示唆している。実際、治療開始が3年遅くなると、同等のマネジメント状態でも心血管イベントの発症は明らかに増加することが示されている2)。また、厳格な血糖マネジメントが従来考えられているよりはるかに合併症抑制に有効であることがメンデリアンランダマイゼーションを用いたACCORD試験の追加解析で明らかになった。良好な血糖マネジメント持続に早期からのメトホルミンとDPP-4阻害薬の有用性を示したVERIFY試験は、2型糖尿病の薬物療法の早期からの進め方に大きな示唆をあたえている。本講演ではこれらを踏まえ、改めて早期からの血糖マネジメントの重要性と膵β細胞機能維持の可能性を強調したい。 1)H.Sagesaka et al., Journal of the Endocrine Society. 2018;2:476 ‒484. 2)Herman WH et al., Diabetes Care. 2015;38:1449‒1455.
メトホルミンの作用メカニズムおよび適正使用について~薬剤師の先生方へお願いしたいこと~
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※
2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。


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- 終了しました
- 【演者】藤田 義人先生(京都大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌・栄養内科学 講師)
メトホルミンは世界で最も広く用いられている2型糖尿病治療薬の一つであり、ADA/EASDのPosition Statementでは第一選択薬に位置付けられている。メトホルミンはガレガソウという薬用植物に由来し、臨床応用が開始されて以降約60年の長い歴史を持つ薬剤であるが、血糖低下作用のメカニズムについて詳しくは解明されていなかった。近年、分子生物学の発展に伴い次々と新しい分子機序が提唱されている。特に、2001年にメトホルミンがAMP kinase(AMPK)を活性化させ、肝臓糖新生を抑制させる機序が報告されて以降、AMPKに依存する機序、あるいはAMPKに依存しない機序など様々な機序が提唱されている。メトホルミンの主な標的臓器は肝臓であり、インスリン非依存性に肝臓糖新生を抑制して血糖値を低下させる作用を有しているが、腸管への作用や中枢神経を介した臓器連関、マイクロバイオームへの関与など各臓器への作用が報告されている。また、メトホルミンには血糖低下効果の他にも血管保護作用など多面的な作用が報告されている。本セミナーではメトホルミンの多面的な作用とそのメカニズムについて取り上げ、これらの作用に基づいた新しい治療戦略についても紹介したい。さらに、メトホルミンを含むビグアナイド薬には乳酸アシドーシスの発症リスクが懸念されており、適正使用に留意する必要がある。本セミナーでは、『メトホルミンの適正使用に関するRecommendation』の内容も踏まえ、臨床におけるメトホルミンの適正使用についても概説する。
糖尿病治療UPDATE~イメグリミンへの期待を含めて~
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※
2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
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諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信期間
- 2023年03月20日まで
- 【演者】西村 理明先生(東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 教授)
24時間連続して血糖変動を把握することができるCGM機器がアメリカで1999年に開発され、本邦では2009年に承認された。糖尿病のある人における血糖変動のパターンにはおそらく個人差があり、このパターンを見ながら食事・運動療法のみならず薬物療法を含めた適切な治療法を選択する、いわゆるテーラーメイド医療を実践することが、究極の血糖マネジメントをもたらすのではないかと信じている。 現在、本邦では多くの血糖降下薬が開発され、経口薬では9種類の薬剤が臨床現場で使用されている。そのような中、世界に先駆けて2021年9月にわが国で発売されたイメグリミン塩酸塩は、ミトコンドリアを介した作用が想定されており、「膵β細胞での血糖依存的なインスリン分泌促進作用」と「肝臓や骨格筋での糖新生抑制や糖取り込み能改善の作用」を併せ持つ薬剤である。このDual mode of Actionにより、病態が複雑化しつつある日本人2型糖尿病患者さんの血糖値を改善させることが期待される。本講演会では、CGMの知見とともに、イメグリミン塩酸塩の国内第Ⅲ相臨床試験TIMES試験を踏まえ、本剤への期待と実臨床での位置づけについて考察したい。
気分障害診療における薬物療法の出口戦略


配信期間
- 終了しました
- 【演者】三島 和夫先生(秋田大学大学院医学系研究科 精神科学講座 教授)
気分障害の薬物療法は再発防止の観点から長期的に行われることが多い。一方で、回復後も服薬を継続することに不安を感じている患者が多く、怠薬・断薬が後を絶たない。薬物療法の継続や終結に関する指針がないことがその背景にあった。本講演では厚生労働科学研究事業において策定した精神科薬物療法の出口戦略に関する論議とその成果の概要を紹介する。出口戦略とは、精神疾患が寛解・回復した後に「安全な長期維持療法」を選択するか、「減薬・中止」を試みるか、医療者と患者・家族間で共同意志決定(Shared Decision Making; SDM)を行うプロセスを指す。
糖尿病早期治療の重要性


配信期間
- 終了しました
- 【演者】松岡 孝昭先生(和歌山県立医科大学 内科学第一講座 教授)
2型糖尿病では発症の前段階から、遺伝的背景によるインスリン生合成・分泌能における潜在的膵β細胞機能不足へ、肥満・運動不足等に伴うインスリン抵抗性の増大が加わることにより高血糖・脂質異常などの代謝障害が出現しており、膵β細胞への様々なストレスが形成されている。当初は代償性にインスリン分泌が増加し代謝障害を是正しようとするが、代謝障害からのストレスが持続すると膵β細胞機能障害が生じ、さらなる高血糖そして糖尿病状態へと進展する。このような悪循環の繰り返しにより、最終的には改善が望めない程度にまで膵β細胞が障害され、正常なインスリン動態を再現することが困難となる。結果、正常な糖・脂質の代謝を維持できなくなり、糖尿病合併症の進展にも拍車がかかる。このような日常診療において頻回に遭遇する局面を予防するためには、できるだけ早期から高血糖・脂質異常から始まる膵β細胞へのストレスを軽減し、より正常に近い膵β細胞機能の維持を目指した治療を選択することが求められる。 本講演では、膵β細胞障害の分子メカニズムを膵β細胞機能保護の観点から概説するとともに、糖尿病早期治療の有効性を示唆する臨床研究結果を紹介する。このような糖尿病早期治療への意識を継続することにより、膵β細胞機能廃絶による治療困難患者数が減少していくことを期待している。
外来統合失調症患者をロナセンテープで治療する意義
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2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
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※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信期間
- 2023年03月08日まで
- 【演者】段野 哲也先生(岡崎駅はるさきクリニック 院長)
統合失調症患者さんの生活の場が地域に移行する中、服薬アドヒアランス低下などを原因とした再発・再燃、入院をいかに防ぐかが課題となっている。服薬アドヒアランスの向上と再発・再燃の抑制には患者さんの多様なニーズに合った治療が重要であるが、そこには経口剤、LAI、テープ剤といった剤形を考慮した薬剤選択も含まれており、その選択が精神科医の腕の見せ所でもある。本講演では、ロナセンテープをなぜ使用するのか、どのように導入するのか、そのポイントを先生方と一緒に考えたい。
統合失調症治療薬としてのSDA ラツーダを再考する―リスペリドン非劣性DB試験を踏まえて―
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※
2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
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※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信期間
- 2023年03月07日まで
- 【演者】髙塩 理先生(昭和大学病院附属東病院 精神神経科 准教授)
「統合失調症」および「双極性障害におけるうつ症状の改善」を適応症として上市されたラツーダは、2022年6月11日に発売から2年を迎えた。本剤はD2受容体、5-HT2A受容体遮断作用を示すSDAであり、加えて5-HT7受容体遮断作用と5-HT1A部分刺激作用を有する薬剤特性を持つ。本講演ではラツーダの薬剤特性や臨床試験結果の紹介、実臨床における使用経験を基に統合失調症におけるラツーダの位置づけや使い方について、ご視聴いただく先生方と共に熟考していきたい。
働く人のうつをどう扱うか?


配信期間
- 終了しました
- 【演者】工藤 喬先生(大阪大学大学院医学系研究科 精神健康医学教室 教授)
近年、就労現場では、メンタルヘルス関連疾患による休職者の増加、さらにはそれに纏わる労災申請の認定の増加が顕著になってきている。このような状況に対し、平成27年12月より、ストレスチェック制度が導入された。この制度は、うつ病などのメンタルヘルス関連疾患の一次予防を目的とされて導入されたが、問題点も指摘されつつある。 また、就労現場のメンタルヘルス関連疾患で、いわゆる「新型うつ病」が問題になることが増えてきている。さらに、労働生産性損失をabsenteeismあるいはpresenteeismに分けて考えられるようになってきた。当日は働く人のうつ病に焦点を当て、私見を述べたい。
ファブリー病ライブ配信講演会~原因不明のその症状ファブリー病かもしれません~


配信期間
- 終了しました
- 【座長】中村 公俊先生(熊本大学大学院生命科学研究部 小児科学講座 教授)
- 【特別講演I】小児のファブリー病診療と遺伝カウンセリングの役割
- 【演者】瀬戸 俊之先生(大阪公立大学大学院医学研究科 臨床遺伝学・発達小児医学 病院教授)
- 【特別講演II】成人におけるファブリー病診療
- 【演者】後岡 広太郎先生(東北大学病院 臨床研究センター・循環器内科 特任准教授)
ファブリー病は全身の臓器に様々な症状を引き起こす疾患であり、早期診断と早期治療、治療継続が重要です。今回は、小児と成人それぞれの視点からご講演を賜ります。「小児のファブリー病診療と遺伝カウンセリングの役割」を大阪公立大学大学院医学研究科臨床遺伝学・発達小児医学/医学部附属病院ゲノム医療センター・ゲノム診療科 病院教授 瀬戸俊之先生に、「成人におけるファブリー病診療」を東北大学病院 臨床研究センター・循環器内科 特任准教授 後岡 広太郎先生にそれぞれご講演賜ります。
広がりゆく糖尿病治療の選択肢~イメグリミンの血糖プロファイルに及ぼす影響~
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※
2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
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※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信期間
- 2023年02月28日まで
- 【演者】石垣 泰先生(岩手医科大学医学部 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科分野 教授)
本日の講演では、広がりゆく糖尿病治療の選択肢の中で、2021年に製造販売承認を取得し、2022年9月から投与期間制限解除になったイメグリミンが今後の糖尿病診療においてどのような位置付けとなり得るのかを考察します。2つの作用を合わせ持つイメグリミンのユニークな作用機序にも触れていきます。また、当院でイメグリミンのCGMのデータ等をまとめた臨床試験結果を論文化しましたので解説します。※Diabetes Ther. 2022;13(9):1635-1643.
インクレチンとメトホルミンは助っ人同士~血糖正常化を目指す治療を~
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※
2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。


配信期間
- 終了しました
- 【演者】河盛 隆造先生(順天堂大学 名誉教授)
今や、2型糖尿病治療が目指すことは、「発症前の状況に戻そう!」になりつつある。演者は、食事摂取時に肝・ブドウ糖取り込み率を高め、健常人の食後血糖応答を再現するには、①肝に速やかに、十分量のインスリンを流入させる、②グルカゴン分泌を抑え、かつ肝でのグルカゴン作用を抑制する、③ブドウ糖を緩やかに肝に流入させる、の3 点が必須であることを解明し、長年治療の基本として実践してきた。 本講演では、DPP-4阻害薬とメトホルミンが、お互いに助っ人同士となり、この3点をカバーすることの科学的根拠、さらに膵β細胞の血糖応答性インスリン分泌能を高度に障害させないために、より早期からの厳格な血糖マネジメントを継続する必要性があること、など提示したい。
レビー小体型認知症患者・介護者・主治医の治療ニーズについて
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※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信期間
- 2023年02月24日まで
- 【演者】橋本 衛先生(近畿大学医学部 精神神経科学教室 主任教授)
近畿大学医学部 精神神経科学教室 主任教授 橋本 衛 先生より「レビー小体型認知症患者・介護者・主治医の治療ニーズについて」の演題でご講演いただきます。 抄録:レビー小体型認知症(DLB)では、認知機能障害、BPSD、パーキンソニズム、自律神経障害など、多彩な臨床症状を認めます。本講演では、「DLB患者や介護者はどの症状に困っているのか(治療して欲しいのか)」、そして主治医は、「患者や介護者の治療ニーズをどの程度把握しているのか」について、我々の研究成果を基に概説いたします。
糖尿病の新しいDisease modifying therapy 〜ミトコンドリア異常とその是正とは〜
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※
2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信期間
- 2023年02月17日まで
- 【演者】室原 豊明先生(名古屋大学大学院医学系研究科 循環器内科学 教授)
糖尿病と心不全は密接な関係にあり、糖尿病患者が心不全を発症するリスクが高いことは多くのデータから 示されており、また合併すると予後が悪くなる。よって糖尿病は心不全の独立した危険因子であると言える。 糖尿病に伴う心不全の原因としては、主に心血管障害、心筋細胞障害、心筋間質の線維化、腎障害を介した心機能異常などが考えられる。このうち心筋細胞の変化に、ミトコンドリアの機能異常が重要な役割を果たしていることが明らかにされている。最近、膵島のベータ細胞およびインスリンの標的臓器である肝臓や骨格筋細胞のミトコンドリアへの作用が想定され、インスリンの分泌を促したり、インスリン抵抗性を改善する、ツイミーグという糖尿病の新しい治療薬が登場した。今回の講演では、この糖尿病のDisease modifying therapy としての新しい薬剤の効果や作用機序についてdiscussionしたい。
精神科救急入院料(スーパー救急)病棟最前線 急性期統合失調症のより良い治療を目指して~ラツーダのエビデンスと使用実態調査からの検討~
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※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信期間
- 2023年02月08日まで
- 【演者】伊豫 雅臣先生(千葉大学大学院医学研究院 精神医学 教授)
- 【演者】福島 端先生(医療法人誠心会あさひの丘病院 院長)
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※
12:30~、18:30~と同一の講演内容です。
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※
録画配信は「12:30~」開催分の録画となります。
精神科急性期医療における重要なコンセプトに、即応性が求められる治療に加え、新たな長期在院者を最小化し、精神科医療の主軸を地域ベースに移行させることがある。統合失調症治療においては治療薬の選択も重要なキーの1つとなるのではないだろうか。Designed SDAであるラツーダは、海外では既に豊富な治療実績があるが、本邦においては、現在、治療経験を積んでいるところである。そこで、本講演会では、より良い治療を目指した急性期統合失調症治療にラツーダがどのような価値をもたらすか、豊富なエビデンスと本邦における使用実態調査の結果を基に検討する。
精神科救急入院料(スーパー救急)病棟最前線 急性期統合失調症のより良い治療を目指して~ラツーダのエビデンスと使用実態調査からの検討~
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※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。


配信期間
- 2023年02月08日まで
- 【演者】伊豫 雅臣先生(千葉大学大学院医学研究院 精神医学 教授)
- 【演者】福島 端先生(医療法人誠心会あさひの丘病院 院長)
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12:30~、18:30~と同一の講演内容です。
精神科急性期医療における重要なコンセプトに、即応性が求められる治療に加え、新たな長期在院者を最小化し、精神科医療の主軸を地域ベースに移行させることがある。統合失調症治療においては治療薬の選択も重要なキーの1つとなるのではないだろうか。Designed SDAであるラツーダは、海外では既に豊富な治療実績があるが、本邦においては、現在、治療経験を積んでいるところである。そこで、本講演会では、より良い治療を目指した急性期統合失調症治療にラツーダがどのような価値をもたらすか、豊富なエビデンスと本邦における使用実態調査の結果を基に検討する。
うつ病の多様性⇔多様な抗うつ薬 -最適解はあるのか!?-

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- 【演者】加藤 正樹先生(関西医科大学 医学部 精神神経科学講座 准教授)
うつ病は異種性の高い疾患であり、その症状は多様である。またうつ病治療のゴールは急性期、寛解後の復職準備期、維持安定期によって異なる。さらに、現在本邦では9つの新規抗うつ薬が上市されているが、その薬理作用も多様である。つまり、多様な症状と各治療期におけるゴールに対して、多様な抗うつ薬の中から最適解を探す作業が必要となってくる。本セミナーでは、我々が行った、9つ(n=2599)のベンラファキシンvsプラセボの無作為化臨床比較試験(RCT)のペイシャントレベルデータ(9試験、n=2599)を解析結果や、寛解後の維持におけるメタ解析結果などより、各治療期における適切な評価や治療を考えてみたい。
メトホルミンの価値~臨床効果と適正使用~
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2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。

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- 【演者】杉本 一博先生(一般財団法人太田綜合病院附属太田西ノ内病院 糖尿病センター長)
1957年にメトホルミンが初めて臨床応用されてから60年以上が経過しています。この間、一時メトホルミンは乳酸アシドーシスへの危惧から、日常臨床の場から姿を消した時期がありました。しかし、1990年代以降に公表された大規模臨床研究や多くのコホート研究などから、メトホルミンの安全性と有効性が認識れ、2006 年からは米国と欧州糖尿病学会のコンセンサスアルゴリズムにおいて、2型糖尿病治療の第一選択薬としての地位を維持し続けております。2010年からは、我が国でも高用量のメトホルミンの保険適応が認められていますが、現在までメトホルミン処方の用量および頻度ともに十分とは言えない印象を持っています。本講演では、メトホルミンの安全性と有効性を確保するための適正使用と最新の知見をご紹介し、糖尿病があっても「糖尿病のない人と変わらない寿命とQOL」を達成できるようにご提案ができればと願っております。
2型糖尿病患者さんの膵β細胞をまもる治療の実践
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2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。

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- 【演者】大工原 裕之先生(坂出市立病院 糖尿病内科 部長)
日本人2型糖尿病患者さんでは膵β細胞機能の低下が指摘されており、「膵β細胞をまもる治療」を実践することは重要です。現在、様々な作用機序の2型糖尿病治療薬が発売されているなかで、患者さんの病態に合わせた治療を行う必要があります。本講演では、2型糖尿病治療で汎用されているDPP-4阻害薬を使用する意義を高齢糖尿病患者さんの病態と共に解説します。特に1日2回の服薬が必要なDPP-4阻害薬のエクア、DPP-4阻害薬/BG薬の配合剤のエクメットを患者さんに導入するコツにも触れていきます。香川県の糖尿病人口が多い原因のひとつとして「うどん」の消費量の多さがあります。当院での糖尿病患者さんの食事療法を実例を踏まえながら、食事療法のコツもご紹介します。
うつ病症状に着目した社会的ひきこもりの治療的アプローチ

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- 【演者】加藤 隆弘先生(九州大学大学院医学研究院 精神病態医学 准教授)
「社会的ひきこもり(hikikomori)」は6ヶ月以上にわたり社会参画せず自宅に留まり続ける状態であり、ひきこもり状況にある人(ひきこもり者)は国内100万人を越えその対応は国家的喫緊の課題である。国外でもその存在が明らかになり、2022年にはDSM-5-TRにhikikomoriとして掲載され、国際的にも注目されている。演者は、大学病院に気分障害ひきこもり外来を立ち上げ、生物心理社会的理解に基づく治療法・支援法の開発を進めている。本講演では、ひきこもりの多面的な評価システムを紹介し、特に抑うつを呈するひきこもり者へのくすりと精神療法の併用による治療的アプローチを紹介する。
高齢者糖尿病治療のポイントと最近の話題

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- 【演者】横手 幸太郎先生(千葉大学大学院医学研究院 内分泌代謝・血液・老年内科学 教授)
少子超高齢社会を迎えた我が国では、健康寿命の延伸が望まれて久しい。これは糖尿病治療で忘れてはならない点である。“健やか”で“元気な”高齢期を送るためには、将来の合併症予防を目標とした若年期からのリスク管理が重要となる。一方、高齢糖尿病患者は臨床的に多様であり、“エビデンス”を画一的に当てはめる事は難しい。その為、個々の治療目標に加え、年齢・合併症・ADL・認知機能・生命予後を鑑み、QOL に配慮した糖尿病治療が必要となる。 本講演ではメトホルミンやDPP4阻害薬の特色を踏まえた治療のエッセンスと近年明らかになった話題について紹介したい。
「糖尿病のない世界」が来るその日まで~最適な2型糖尿病治療を考える~
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諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。

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- 【演者】植木 浩二郎先生(国立国際医療研究センター研究所 糖尿病研究センター長)
我々医療従事者、医学研究者が目指すべき糖尿病治療の本来あるべき目標は、糖尿病を治癒させることである。「治癒」が何の薬物療法も必要とせず食事などを含めて糖尿病のない人と同じような生活を営むことができる状態とすれば、移植療法も含めて残念ながら今のところその目標の達成には全く至っていない。であるとすれば、次善の目標は、糖尿病によって被りうる「不利益・リスク」をできる限り低減することではないかと思われる。「不利益・リスク」には、合併症・併存症とそれによってもたらされる健康寿命の短縮だけではなく、QOLの低下、糖尿病を持つ人が感じるスティグマも含まれる。我々は、糖尿病を持つ人に対して可能な限り糖尿病のない人に近いレベルにまで負担が少なく、合併症・併存症を阻止できる治療法を選択し提案し、それを理解してもらいかつ実行してもらう使命を負っている。実際に、低血糖リスクが少ない薬剤の選択肢が多くなっている現在、合併症抑制のためのHbA1cではなく血糖正常化を目指すHbA1cを目標とすることも可能になっている。個々の患者さんの病態や社会的背景、趣味・嗜好などを勘案した治療法の提案がより重要となっており、日本糖尿病学会では2型糖尿病治療アルゴリズムを作成した。本アルゴリズム作成の背景を紹介すると共に、早期から良好な血糖マネジメントを維持することの意義や重要性についても紹介する。