- トップ >
- ゼプリオン・ゼプリオンTRI >
- ゼプリオン・ゼプリオンTRIの臨床成績 >
- 国際共同臨床試験(アジア共同臨床第Ⅲ相試験 JPN-4)
国際共同臨床試験(アジア共同臨床第Ⅲ相試験 JPN-4)
社内資料:パリペリドンパルミチン酸エステルの国際共同試験成績(2013年9月20日承認、CTD 2.7.6.13、承認時評価資料)
Takahashi N,et al. Neuropsychiatr Dis Treat. 2013;9:1889-1898[利益相反:本試験はヤンセンファーマ株式会社により実施された。]
試験概要
PANSS総スコアのベースラインからの変化量:LOCF(主要評価項目、検証的解析結果)
主要評価項目
欠損値をLOCF法により補完した場合の最終評価時におけるPANSS総スコアのベースライン(0週)からの変化量の平均値±S.D.は、ゼプリオン®群-3.1±20.32、プラセボ群6.9±19.13で、最小二乗平均値の群間差[95%信頼区間]は-9.7[-14.0, -5.4]であり、プラセボ群に対するゼプリオン®群の優越性が検証されました(p<0.0001、投与群及び実施国を因子、ベースライン(0週)のPANSS総スコアを共変量とした共分散分析、多重性調整なし)。
PANSS総スコアのベースラインからの変化量の推移:OC(その他の評価項目)
PANSS総スコアのベースラインからの変化量の経時的推移について、各評価時期に得られたデータのみを用い、欠損値を補完しない結果となります。
PANSS総スコアのベースラインからの変化量は、3週、9週、13週において、プラセボ群に対してゼプリオン®群では統計学的に有意な減少が認められました(最終評価時 P=0.0043、名目上のP値、共分散分析)。
【解説】
・OC: observed case 各評価時期に得られたデータのみを用い、欠損値を補完しない解析
PANSS下位評価尺度におけるスコアの変化量(最終評価時):LOCF(副次評価項目)
PANSS下位項目におけるスコアのベースラインからの変化量です。
最終評価時におけるPANSS下位評価尺度の陽性症状、陰性症状、思考解体、敵意/興奮及び不安/抑うつ尺度スコアのベースラインからの変化量は、ゼプリオン®群において敵意/興奮を除く4項目で減少し、最終評価時の下位評価尺度スコアのベースラインからの変化量を群間比較したところ、プラセボ群に対しゼプリオン®群では5項目すべてで統計学的に有意な差が認められました(p<0.0001~p=0.0025、共分散分析、多重性調整なし)。
PANSSレスポンダー(30%以上の減少)の割合:LOCF(副次評価項目)
PANSSレスポンダ―の割合です。
PANSS総スコアのベースラインから30%以上の減少をレスポンダーと定義した場合、最終評価時におけるレスポンダーの割合が、ゼプリオン®群では22.8%であり、プラセボ群の8.5%に対して統計学的に有意な高値を示しました(p=0.0005 多重性調整なし、Cochran-Mantel-Haenszel検定)。
PANSSレスポンダー(20%以上の減少)の割合:LOCF(副次評価項目)
PANSSレスポンダ―の割合です。
PANSS総スコアのベースラインから20%以上の減少をレスポンダーと定義した場合、最終評価時におけるレスポンダーの割合が、ゼプリオン®群では32.9%であり、プラセボ群の14.0%に対して統計学的に有意な高値を示しました(p<0.0001 多重性調整なし、Cochran-Mantel-Haenszel検定)。
Clinical Global Impression Severity(CRI-S)の評価:LOCF(副次評価項目)
最終評価時のCGI-Sスコアのベースラインからの変化についてです。
ベースラインのCGI-Sスコアの中央値は、プラセボ群、ゼプリオン®群ともに中等度に相当する4.0でした。
ベースライン時から最終評価時にかけて、プラセボ群のCGI-Sスコアの中央値は5.0へ上昇しましたが、ゼプリオン®群では変化しませんでした。
最終評価時のCGI-Sスコアのベースラインからの変化量の中央値は、両群ともに0.0でしたが、共分散分析による群間比較の結果、ゼプリオン®群はプラセボ群に比べて統計学的に有意に優れていました(p<0.0001、共分散分析)。
また、CGI-Sが「なし」、「ごく軽度」又は「軽度」と判定された患者は、プラセボ群ではベースラインの24.4%から最終評価時の17.7%へ減少しましたが、ゼプリオン®群では20.8%から34.2%へ増加しました。
安全性
ゼプリオン®投与による有害事象の発現率は85.5%(136/159例、440 件)、プラセボ群で81.7%(134/164例、416 件)でした。
ゼプリオン®群の発現率がプラセボ群よりも2%以上高かったものは、注射部位疼痛(プラセボ群及びゼプリオン®群でそれぞれ6.7%及び13.2%)、鼻咽頭炎(6.1%及び12.6%)、錐体外路障害(4.9%及び10.1%)、アカシジア(1.8%及び5.0%)、嘔吐(1.8%及び5.0%)、体重増加(0%及び4.4%)、肝機能異常(0.6%及び3.1%)及び注射部位腫脹(0%及び2.5%)でした。また、プラセボ群の発現率がゼプリオン®群よりも2%以上高かったものは、精神症状(26.2%及び11.3%)、統合失調症(6.1%及び3.1%)、体重減少(4.3%及び1.9%)及び浮動性めまい(3.0%及び0.6%)でした。
二重盲検期における主な重篤な有害事象は、精神症状(プラセボ群13例、ゼプリオン®群4例)及び統合失調症(プラセボ群3例 、ゼプリオン®群4例)でした。死亡に至った有害事象はプラセボ群の意識消失1例でした。二重盲検期に投与中止に至った主な有害事象は精神症状(プラセボ群25例、ゼプリオン®群10例)及び統合失調症(プラセボ群7例、ゼプリオン®群5例)でした。
ゼプリオン水懸筋注25mgシリンジ/水懸筋注50mgシリンジ/水懸筋注75mgシリンジ/水懸筋注100mgシリンジ/水懸筋注150mgシリンジの製品基本情報(適正使用情報など)
- 未来を見据えた治療 ゼプリオンTRIの臨床意義
- ライブ配信講演会
- ゼプリオン・ゼプリオンTRIに焦点を当てたLAIの歴史を振り返り統合失調症治療の未来を考える
- ゼプリオン・ゼプリオンTRIの臨床成績
- ゼプリオン・ゼプリオンTRIの使い方
- 患者さん・ご家族の方向けLAI説明動画
- ご家族向け疾患説明スライド