Vol.14 現場の立場から(12)地域薬局が協力して、糖尿病など生活習慣病患者の行動変容・重症化予防を支援

“日本の将来を先取りした地域”という認識のもと、地域の薬局・多職種連携を充実

光谷 良太

さど調剤グループ/薬局事業部 業務部長(新潟県佐渡市)

2014年に大学卒業後、新潟を中心にした薬局チェーンに入社、薬局長を経験した後、2019年にさど調剤グループに入社。現在は業務部長(薬局事業責任者)として本部業務をこなすとともに、佐渡・新潟市内の店舗業務、地域薬剤師会活動など幅広く活動している。佐渡市は医療過疎地であり、日本の将来を先取りした地域との認識のもと、様々な機会を通じて薬局間連携、多職種連携を模索。そして発信している。

新潟県佐渡市には病院・有床診療所が4施設、診療所15施設、薬局は25施設あるが、厳しい医療環境にあります。そのなかで中核を担う佐渡総合病院(354床、25診療科)を中心に、2012年4月に島内の医療機関・保険薬局・介護施設を双方向で結ぶ地域医療連携ネットワーク「さどひまわりネット」が稼働しました。現在、人口約5万人のうち約3割、高齢者に限ると約6割が、同ネットによる医療等情報共有に同意し、地域医療を支える上で重要な連携ツールになっています。参加施設の利用料で運営される同ネットには医療・介護施設の約8割、薬局の殆どが参加しています。

POINT.1

「さどひまわりネット」を介して、医療・介護・福祉関係者間で情報連携

POINT.2

薬局薬剤師による食生活など行動変容支援で、糖尿病重症化の予防めざす