- トップ >
- ライブ配信講演会一覧(ライブ配信/録画配信)
ライブ配信講演会一覧(ライブ配信/録画配信)
ライブ配信講演会では、各領域の著名な先生方をお招きし、最新の医療情報をお届けしています。
- ※
ライブ配信講演会に関するお問い合わせはこちらからご連絡ください。
-
ライブ配信
直近開催予定のライブ配信講演会の一覧です。
※ご視聴には会員登録・会員ログインが必要です。
- ●「視聴を予約する」
- 視聴をご予約いただくと開催日当日にご案内メールをお送りいたします。
- ●「ライブ配信を視聴する」
- 開催中のライブ配信をこちらからご視聴いただけます。開始30分前になりましたら視聴可能となります。
・追っかけ再生
ライブ配信中の動画を、冒頭から再生して視聴いただけます。 -
録画配信
終了後に録画配信を行っている講演会の一覧です。
※ご視聴には録画視聴の申請が必要です。
- ●「録画配信の視聴を申し込む」
- 視聴申請いただいた方へ、録画配信時にメールで視聴用のURLをお送りいたします。
・配信期間
記載の日付まで録画視聴が可能です。期間内にご利用ください。 -
配信終了
配信が終了した講演会の一覧です。
※マイクロソフトのサポート終了に伴い、Internet Explorerでは正しく表示されない場合がございます。他のブラウザをご利用ください。
健康寿命の延伸を目指した多面的糖尿病対策
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【演者】松久 宗英先生(徳島大学先端酵素学研究所 糖尿病臨床・研究開発センター センター長・教授)
糖尿病のある人は、そうでない人と比較して死亡時年齢はほとんど変わらなくなった1)。しかし、健康寿命の点では国内外からの報告でも依然短いことが示唆されている2)。このため、高齢糖尿病者において、加齢とともに発症・進展し健康寿命を短縮させる老年症候群に対する多角的評価と優先順位を付けた多面的治療が必要になる。特に、筋質低下による易転倒性、骨質低下による易骨折性、認知機能の低下、低血糖重症化のリスク増大、腎機能障害の進展、さらには既存の血管合併症の悪化などに対して早期診断と進展予測に基づくリスク要因への早期介入が求められている。糖尿病特有のリスク要因としては、慢性高血糖及びそれに起因する終末糖化産物の集積、さらには大きな血糖変動が関連することが知られている。 血糖マネジメントにおいては、低血糖リスクを回避する安全性を第一に考え、個別の目標HbA1c値を達成可能とする有効性、そして併存症への付加的利益を考えたものとなる。そこに、血糖変動の最小化を加味しながら、最適な糖尿病治療薬を選択することとなる。 本講演では、これらの考えるべき視点を整理し、めざすべき高齢糖尿病者の治療のあり方を示したい。 1) 中村二郎:糖尿病67(2):106~128, 2024 2) Simon I Hay, et al.:Lancet. 2024 May 18;403(10440):2133-2161
糖尿病治療における腸内細菌の役割を考える
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【座長】繪本 正憲先生(大阪公立大学 大学院医学研究科 代謝内分泌病態内科学・腎臓病態内科学 教授)
- 【演者】入江 潤一郎先生(関西医科大学 内科学第二講座 糖尿病科 診療教授)
近年、2型糖尿病において腸内細菌叢の構成と機能に偏りが存在し、そのため腸管内代謝産物に差異が生じ、病態に影響を与えていることが注目を集めている。腸内細菌を応用した治療開発が行われ、また既存の糖尿病治療の腸内細菌の観点からの評価も進んでいる。たとえば抗菌剤として知られるビグアナイドの一つ、メトホルミンは腸内細菌に影響を与えることが明らかにされた。他にもDPP4阻害薬をはじめ、複数の糖尿病治療薬が腸内細菌に影響することも示され、腸内細菌を共通の作用点として薬物が作用していると考えられる。また腸内細菌叢には個人差や民族差が存在することから、薬物の有効性にも影響していると推測される。糖尿病治療における腸内細菌の役割を、最近の知見を踏まえ本講演で考えたい。
2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム、 手前勝手に考えてみた。
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【演者】弘世 貴久先生(東邦大学医学部内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌学分野 教授)
日本人を含めたアジア人の2型糖尿病の病態は、以前よりインスリン抵抗性を主体とする欧米人の糖尿病と 異なり、インスリン分泌不全が主体とされてきた。さらに治療戦略を考える上では年齢、肥満の程度、慢性 合併症の程度、肝・腎機能も評価し、個々の病態に応じた治療薬を選択し、決定することが求められる。 このような背景から海外の治療アルゴリズムをそのまま踏襲するのではなく日本人2型糖尿病を対象とした 臨床試験に基づく治療体系の構築が極めて重要である。本講演では我々の教室で実施したさまざまな 臨床試験結果などを基に各薬剤の位置付けや期待する効果などについて考察したい。
使ったことのない先生必見!!新たな治療選択肢ロナセンテープ
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信 2024年11月29日まで
- 【演者】内藤 信吾 先生(市立秋田総合病院 精神科科長/認知症疾患医療センター長)
本講演会では、内藤 信吾 先生(市立秋田総合病院 精神科科長/認知症疾患医療センター長)に、「使ったことのない先生必見!!新たな治療選択肢ロナセンテープ」というテーマでご講演いただきます。是非ご視聴ください。
Patient Reported Outcomeを高める糖尿病治療をしよう
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【演者】河盛 隆造先生(順天堂大学 名誉教授)
演者は、食後血糖応答を制御している最大の因子は、肝・ブドウ糖取り込み率であり、それは肝に流入するインスリン・グルカゴン・ブドウ糖のカクテルの比率に依存することを証明してきた。今や日常診療において、的確な薬物選択により肝・ブドウ糖取り込み率を高め、食後血糖応答を正常化することが、決して難解ではなくなった。加えて演者は、多彩な糖尿病治療薬の選択にあたって、①美食家になった患者の食事の楽しみを奪わない、②大切な身体活動に支障を及ぼさない、③低血糖を惹起しない、ことなどを重視している。 DPP-4 阻害薬とメトホルミンは、互いに助っ人同士となり、①食後血糖上昇に対応したインスリン分泌を高め、②肝でのインスリン作用を高める、ことが注目されてきた。患者の長い予後を考え、初診時から食後血糖応答の改善をめざし、その結果として内因性インスリン分泌を回復させ、その状況を保持すべきであろう。より早期からの、より厳格な血糖マネジメントを継続するために、患者の主観的評価である「Patient-Reported Outcome」を尊重した治療戦略について先生方と考えていきたい。
エクア・エクメット・メトグルコライブ配信講演会
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【演者①】竹内 淳 先生(医療法人さっぽろ糖尿病・甲状腺クリニック 理事長)
- 【演者②】野本 博司 先生(旭川医科大学 内科学講座 内分泌・代謝・膠原病内科学分野 教授)
【講演Ⅰ】「糖尿病医療の変貌~四半世紀の臨床経験より」 竹内 淳 先生(医療法人さっぽろ糖尿病・甲状腺クリニック 理事長) 【講演Ⅱ】「膵β細胞保護を見据えた糖尿病への早期治療介入」 野本 博司 先生(旭川医科大学 内科学講座 内分泌・代謝・膠原病内科学分野 教授) 医療法人さっぽろ糖尿病・甲状腺クリニック 理事長 竹内 淳先生より「糖尿病医療の変貌~四半世紀の臨床経験より」、旭川医科大学 内科学講座 内分泌・代謝・膠原病内科学分野 教授 野本 博司先生からは「膵β細胞保護を見据えた糖尿病への早期治療介入」の内容でご講演をいただきます。
進化する糖尿病薬物療法 ~配合薬の有用性を考える~
-
※
2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【演者】加来 浩平先生(川崎医科大学 名誉教授)
糖尿病治療の目標は「健康な人と変わらない人生」を歩んでもらうことであるが、患者さんの思いや願いは「健康で長生き・不便、不安、苦痛のない生活・ポジティブな人生」であると考えられる。昨今の大規模臨床試験より、グルコースメモリーやレガシー効果の存在・多因子介入の重要性が示唆されている。それと同時に血糖目標値の達成を目指した糖尿病治療のリスクとベネフィットのバランスを考慮した患者中心のアプローチも重要である。 今回の講演では、2型糖尿病治療におけるメトホルミンとDPP-4阻害薬の併用意義とともに、いまいちど配合剤の有用性を解説し、患者ファーストの治療とは何かを考えたい。
よくわかる!「貼る」治療~急性期治療にパラダイムシフトを~
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【演者】宮﨑 健祐 先生(一般財団法人愛成会 弘前愛成会病院)
-
※
※諸般の事情に伴い録画掲載は不能となりましたのでご了承いただきますようお願いいたします。
本講演会では、宮﨑 健祐 先生(一般財団法人愛成会 弘前愛成会病院)に、「よくわかる!「貼る」治療~急性期治療にパラダイムシフトを~」というテーマでご講演いただきます。ぜひご視聴ください。
イメグリミンの血糖依存性インスリン分泌促進作用について~最適患者像を考える~
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【演者】吉田 昌史 先生(自治医科大学附属さいたま医療センター 内分泌代謝科 准教授)
2021年9月16日、ツイミーグ(イメグリミン)が販売開始となった。①グルコース濃度依存性インスリン分泌促進作用、②β細胞保護作用、③骨格筋での糖取り込み能改善作用、④肝臓での糖新生抑制作用など、様々な効果があると言われる期待の薬剤である。しかしながら、イメグリミンの作用機序を示すスライドやパンフレットには必ず「イメグリミンの作用機序(推定)」と記載されており、未だに「推定」の域を脱することはなく、不明な点だらけである。演者はツイミーグの「①グルコース濃度依存性インスリン分泌促進作用」の機序を見出し、報告したので本講演にて解説したい。また、ツイミーグはDPP-4阻害剤との相性はいいが、何故かGLP-1受容体作動薬との併用効果はあまり期待できない事が知られている。その点に関しても、私なりに作用機序から解説する予定である。本講演がツイミーグの適正使用に役立ち、患者さんの2型糖尿病重症化予防へと繋がれば幸いである。
イメグリミンの使いどころを探る ~DPP 4 阻害薬との併用意義も踏まえて~
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【演者】遅野井 健 先生(那珂記念 クリニック 院長)
近年、数多くの糖尿病治療薬が上市され血糖管理も容易になって来ているが、血糖 マネジメント不良なまま経過する患者も少なくない 。糖尿病治療の柱 が、食事療法、運動療法、薬物療法の三つであることは言うまでもないが、教科書が示す様な厳格な遵守は容易ではなく、これら基本的療法の遵守が薬物療法によって一層困難となる事態は回避する必要がある。薬物療法の開始時期や薬剤の選択に当たっては、薬効や作用機序のみでなく薬物開始による患者心理に基づく 療養行動の変化への配慮および拙速なHbA1c 低下を求めないことが必要となる。さらに、薬物療法は食事療法や運動療法と同列に考えられるべきではなく、薬物療法vs食事療法・運動療法の側面も考慮して、理想的な糖尿病管理を長期に渡って実現するには、薬物療法と食事療法 ・ 運動療法との協調への配慮が求められる 。ツイミーグ錠一般名イメグリミンは、ミトコンドリアへの作用を介することが推定 されている薬剤である。世界初の作用機序の薬剤であることから、実臨床での使用経験の報告は少ない。本講演では、臨床データを中心にツイミーグの位置づけを考えていきたい 。
テープ剤が患者さんにもたらすものとは~急性期統合失調症に対するBlonanserin経皮吸収型製剤の有用性検討~
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信 2024年12月18日まで
- 【演者】堤 祐一郎 先生(医療法人永寿会 恩方病院 院長)
本講演会では、堤 祐一郎 先生(医療法人永寿会 恩方病院 院長)に、「テープ剤が患者さんにもたらすものとは~急性期統合失調症に対するBlonanserin経皮吸収型製剤の有用性検討~」というテーマでご講演いただきます。ぜひご視聴ください。
「血糖降下」から「β細胞保護」へ~糖尿病治療のパラダイムシフト~、ミトコンドリア・ルネサンス~血糖降下と臓器保護のデュアリズム~
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【演者】税所 芳史先生(さいしょ糖尿病クリニック 院長)
- 【演者】野見山 崇先生(順天堂大学医学部附属静岡病院 糖尿病・内分泌内科 教授)
■講演Ⅰ 【演題】「血糖降下」から「β細胞保護」へ~糖尿病治療のパラダイムシフト~ 【演者】税所 芳史先生(さいしょ糖尿病クリニック 院長) この20年の間に、2型糖尿病の治療は劇的に変化した。特に、DPP-4 阻害薬が発売されたことでグルコース濃度依存的なインスリン分泌促進が可能となり、低血糖のリスクを高めることなく、正常な血糖マネジメントを達成することが可能となった。 本講演会では自身の研究や診療より得られた知見を含め、β細胞の仕事量(workload) 減少に焦点を当てた薬物療法について解説し、糖尿病の病態に基づいた今後の糖尿病治療の方向性を提案したい。 ■講演Ⅱ 【演題】ミトコンドリア・ルネサンス~血糖降下と臓器保護のデュアリズム~ 【演者】野見山 崇先生(順天堂大学医学部附属静岡病院 糖尿病・内分泌内科 教授) ミトコンドリアは我々の生命を維持するのに重要な細胞内オルガネラで、ダイアベティスの病態にも深く関わっています。ダイアベティス・ケアは血糖を下げるのみならず、患者さんのQOLの改善や健康寿命の延長も視野に入れて行うことが重要視されている昨今、ミトコンドリアを護りながら血糖管理を行うことにどのようなメリットが有るのでしょうか。 本講演で御視聴の先生方と共に考えてみたいと思います。
2型糖尿病における血糖正常化を 目指した早期治療の意義
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【演者】 駒津 光久先生(信州大学医学部 糖尿病・内分泌代謝内科学 教授)
2型糖尿病はいつから始まっているのでしょうか?私たちのデータによれば、糖尿病のカウントダウンは少なくとも診断時から20年以上前に始まっていると考えられます1)。このことは、糖尿病が診断されるとすぐに治療を開始することの重要性を示唆しています。実際、治療開始が3年遅れると、同じマネジメント状況下でも血管イベントの発生が明らかに増加することが示されています2)。また、厳格な血糖管理が従来考えられているよりも合併症抑制に有効であることが、AI解析およびメンデリアンランダマイゼーッション法を用いたACCORD試験の追加解析で明らかになりました3)。良好な血糖管理を早期から行うメトホルミンとDPP-4阻害薬の有用性を示したVERIFY試験は、2型糖尿病の薬物療法の早期からの進め方に大きな示唆を与えています4)。本講演ではこれらを踏まえ、改めて早期からの血糖マネジメントの重要性とβ細胞機能維持の可能性を強調したいと思います。 1)H. Sagesaka et al., Journal of the Endocrine Society. 2018;2:476-484. 2)Herman WH et al., Diabetes Care. 2015;38:1449-1455. 3)Mariam A et al., Diabetes Care. 2021;44:1410-1418. 4)Matthews DR et al., Lancet. 2019;394;1519-1529.
基本に立ち返り考える、 糖尿病医療の現在地と展望
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【演者】田中 智洋先生(名古屋市立大学大学院 医学研究科 消化器・代謝内科学分野 准教授)
多彩な作用機序をもつ薬剤の上市や、きめ細やかな血糖マネジメントを可能にするデジタルデバイスの登場などの医療技術の長足の進歩により、令和の糖尿病治療は大きく様変わりしました。そして糖尿病治療は血糖値やHbA1c値を下げることに汲々とする時代から、糖尿病のある人で糖尿病のない人と変わらない人生を実現しようとする時代となりました。しかし糖尿病診療の基本が、病態の理解の上に安心・安全な血糖マネジメントを行うことであることには変わりはありません。本講演会では、このような糖尿病治療の原点に立ち返って、糖尿病医療の「いま」と「これから」についてお話しさせて頂ければと思います。
急性期統合失調症の診療UPDATE~Designed SDA Latudaの薬理作用を臨床で活かす使い方~
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信 2025年01月03日まで
- 【座長】杉山 直也 先生(公益財団法人復康会 沼津中央病院 院長)
- 【演者】宮田 久嗣 先生(東京慈恵会医科大学 精神医学講座 客員教授/医療法人社団光生会平川病院 副院長)
本講演会では、公益財団法人復康会 沼津中央病院 院長 杉山 直也 先生の座長のもと、東京慈恵会医科大学 精神医学講座 客員教授/医療法人社団光生会平川病院 副院長 宮田 久嗣 先生より「急性期統合失調症の診療UPDATE~Designed SDA Latudaの薬理作用を臨床で活かす使い方~」をテーマにご講演いただきます。是非ご視聴ください。
高齢者糖尿病を見据えたイメグリミンの使い方~100症例超の使用経験から考察する~
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信非対応
- 【演者】川口 祐司 先生(社会医療法人景岳会 南大阪病院 内科 副部長)
2型糖尿病を耐糖能異常、糖尿病発症、診断という時間的な流れでみた際に、インスリン抵抗性は糖尿病を発症した時にすでにピークに達しており、インスリン分泌は発症初期から低下し、実際に糖尿病と診断された時には膵β細胞の機能は半分程度となっている。 このため、糖尿病治療の初期段階でインスリン分泌低下とインスリン抵抗性を共に改善する治療が重要である。 イメグリミンはグルコース濃度依存性にインスリン分泌を促進する作用と、肝臓や骨格筋での糖代謝を改善する膵外作用という2つの作用が想定される。2型糖尿病患者に対して行われた国内第Ⅲ相臨床試験では単独投与および他剤への追加投与でHbA1cの低下がみられたが、実臨床下での報告は少ない。 そこで、本講演では100症例超の使用経験から高齢者糖尿病の治療も見据えた本剤の好適患者像を考察する。
患者さんの“未来”を考え、“今”を診る統合失調症治療 -統合失調症に隠れた問題と初回エピソード治療の重要性-
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。
配信情報
- 追っかけ再生 対応
- 録画配信 2025年02月13日まで
- 【司会】深澤 隆先生(医療法人財団青仁会 青南病院 病院長)
- 【演者】上田 均先生(医療法人ひまわり もりおか心のクリニック 院長)
- 【演者】國井 泰人先生(東北大学災害科学国際研究所 災害精神医学分野 准教授)
- 【演者】矢田 勇慈先生(地方独立行政法人 岡山県精神科医療センター 医局長)
本講演会では「患者さんの“未来”を考え、“今”を診る統合失調症治療 -統合失調症に隠れた問題と初回エピソード治療の重要性-」というテーマで、深澤 隆先生(医療法人財団青仁会 青南病院 病院長)ご司会のもと、上田 均先生(医療法人ひまわり もりおか心のクリニック 院長)、國井 泰人先生(東北大学災害科学国際研究所 災害精神医学分野 准教授)、矢田 勇慈先生(地方独立行政法人 岡山県精神科医療センター 医局長)よりご講演とディスカッションをしていただきます。是非ご視聴ください。
患者さんの“未来”を考え、“今”を診る統合失調症治療 -統合失調症に隠れた問題と初回エピソード治療の重要性-
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。
配信期間
- 2025年02月13日まで
- 【司会】深澤 隆先生(医療法人財団青仁会 青南病院 病院長)
- 【演者】上田 均先生(医療法人ひまわり もりおか心のクリニック 院長)
- 【演者】國井 泰人先生(東北大学災害科学国際研究所 災害精神医学分野 准教授)
- 【演者】矢田 勇慈先生(地方独立行政法人 岡山県精神科医療センター 医局長)
本講演会では「患者さんの“未来”を考え、“今”を診る統合失調症治療 -統合失調症に隠れた問題と初回エピソード治療の重要性-」というテーマで、深澤 隆先生(医療法人財団青仁会 青南病院 病院長)ご司会のもと、上田 均先生(医療法人ひまわり もりおか心のクリニック 院長)、國井 泰人先生(東北大学災害科学国際研究所 災害精神医学分野 准教授)、矢田 勇慈先生(地方独立行政法人 岡山県精神科医療センター 医局長)よりご講演とディスカッションをしていただきます。是非ご視聴ください。
高齢者糖尿病を見据えたイメグリミンの使い方~100症例超の使用経験から考察する~
配信期間
- 終了しました
- 【演者】川口 祐司 先生(社会医療法人景岳会 南大阪病院 内科 副部長)
2型糖尿病を耐糖能異常、糖尿病発症、診断という時間的な流れでみた際に、インスリン抵抗性は糖尿病を発症した時にすでにピークに達しており、インスリン分泌は発症初期から低下し、実際に糖尿病と診断された時には膵β細胞の機能は半分程度となっている。 このため、糖尿病治療の初期段階でインスリン分泌低下とインスリン抵抗性を共に改善する治療が重要である。 イメグリミンはグルコース濃度依存性にインスリン分泌を促進する作用と、肝臓や骨格筋での糖代謝を改善する膵外作用という2つの作用が想定される。2型糖尿病患者に対して行われた国内第Ⅲ相臨床試験では単独投与および他剤への追加投与でHbA1cの低下がみられたが、実臨床下での報告は少ない。 そこで、本講演では100症例超の使用経験から高齢者糖尿病の治療も見据えた本剤の好適患者像を考察する。
急性期統合失調症の診療UPDATE~Designed SDA Latudaの薬理作用を臨床で活かす使い方~
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。
配信期間
- 2025年01月03日まで
- 【座長】杉山 直也 先生(公益財団法人復康会 沼津中央病院 院長)
- 【演者】宮田 久嗣 先生(東京慈恵会医科大学 精神医学講座 客員教授/医療法人社団光生会平川病院 副院長)
本講演会では、公益財団法人復康会 沼津中央病院 院長 杉山 直也 先生の座長のもと、東京慈恵会医科大学 精神医学講座 客員教授/医療法人社団光生会平川病院 副院長 宮田 久嗣 先生より「急性期統合失調症の診療UPDATE~Designed SDA Latudaの薬理作用を臨床で活かす使い方~」をテーマにご講演いただきます。是非ご視聴ください。
基本に立ち返り考える、 糖尿病医療の現在地と展望
配信期間
- 終了しました
- 【演者】田中 智洋先生(名古屋市立大学大学院 医学研究科 消化器・代謝内科学分野 准教授)
多彩な作用機序をもつ薬剤の上市や、きめ細やかな血糖マネジメントを可能にするデジタルデバイスの登場などの医療技術の長足の進歩により、令和の糖尿病治療は大きく様変わりしました。そして糖尿病治療は血糖値やHbA1c値を下げることに汲々とする時代から、糖尿病のある人で糖尿病のない人と変わらない人生を実現しようとする時代となりました。しかし糖尿病診療の基本が、病態の理解の上に安心・安全な血糖マネジメントを行うことであることには変わりはありません。本講演会では、このような糖尿病治療の原点に立ち返って、糖尿病医療の「いま」と「これから」についてお話しさせて頂ければと思います。
2型糖尿病における血糖正常化を 目指した早期治療の意義
配信期間
- 終了しました
- 【演者】 駒津 光久先生(信州大学医学部 糖尿病・内分泌代謝内科学 教授)
2型糖尿病はいつから始まっているのでしょうか?私たちのデータによれば、糖尿病のカウントダウンは少なくとも診断時から20年以上前に始まっていると考えられます1)。このことは、糖尿病が診断されるとすぐに治療を開始することの重要性を示唆しています。実際、治療開始が3年遅れると、同じマネジメント状況下でも血管イベントの発生が明らかに増加することが示されています2)。また、厳格な血糖管理が従来考えられているよりも合併症抑制に有効であることが、AI解析およびメンデリアンランダマイゼーッション法を用いたACCORD試験の追加解析で明らかになりました3)。良好な血糖管理を早期から行うメトホルミンとDPP-4阻害薬の有用性を示したVERIFY試験は、2型糖尿病の薬物療法の早期からの進め方に大きな示唆を与えています4)。本講演ではこれらを踏まえ、改めて早期からの血糖マネジメントの重要性とβ細胞機能維持の可能性を強調したいと思います。 1)H. Sagesaka et al., Journal of the Endocrine Society. 2018;2:476-484. 2)Herman WH et al., Diabetes Care. 2015;38:1449-1455. 3)Mariam A et al., Diabetes Care. 2021;44:1410-1418. 4)Matthews DR et al., Lancet. 2019;394;1519-1529.
「血糖降下」から「β細胞保護」へ~糖尿病治療のパラダイムシフト~、ミトコンドリア・ルネサンス~血糖降下と臓器保護のデュアリズム~
配信期間
- 終了しました
- 【演者】税所 芳史先生(さいしょ糖尿病クリニック 院長)
- 【演者】野見山 崇先生(順天堂大学医学部附属静岡病院 糖尿病・内分泌内科 教授)
■講演Ⅰ 【演題】「血糖降下」から「β細胞保護」へ~糖尿病治療のパラダイムシフト~ 【演者】税所 芳史先生(さいしょ糖尿病クリニック 院長) この20年の間に、2型糖尿病の治療は劇的に変化した。特に、DPP-4 阻害薬が発売されたことでグルコース濃度依存的なインスリン分泌促進が可能となり、低血糖のリスクを高めることなく、正常な血糖マネジメントを達成することが可能となった。 本講演会では自身の研究や診療より得られた知見を含め、β細胞の仕事量(workload) 減少に焦点を当てた薬物療法について解説し、糖尿病の病態に基づいた今後の糖尿病治療の方向性を提案したい。 ■講演Ⅱ 【演題】ミトコンドリア・ルネサンス~血糖降下と臓器保護のデュアリズム~ 【演者】野見山 崇先生(順天堂大学医学部附属静岡病院 糖尿病・内分泌内科 教授) ミトコンドリアは我々の生命を維持するのに重要な細胞内オルガネラで、ダイアベティスの病態にも深く関わっています。ダイアベティス・ケアは血糖を下げるのみならず、患者さんのQOLの改善や健康寿命の延長も視野に入れて行うことが重要視されている昨今、ミトコンドリアを護りながら血糖管理を行うことにどのようなメリットが有るのでしょうか。 本講演で御視聴の先生方と共に考えてみたいと思います。
テープ剤が患者さんにもたらすものとは~急性期統合失調症に対するBlonanserin経皮吸収型製剤の有用性検討~
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。
配信期間
- 2024年12月18日まで
- 【演者】堤 祐一郎 先生(医療法人永寿会 恩方病院 院長)
本講演会では、堤 祐一郎 先生(医療法人永寿会 恩方病院 院長)に、「テープ剤が患者さんにもたらすものとは~急性期統合失調症に対するBlonanserin経皮吸収型製剤の有用性検討~」というテーマでご講演いただきます。ぜひご視聴ください。
イメグリミンの使いどころを探る ~DPP 4 阻害薬との併用意義も踏まえて~
配信期間
- 終了しました
- 【演者】遅野井 健 先生(那珂記念 クリニック 院長)
近年、数多くの糖尿病治療薬が上市され血糖管理も容易になって来ているが、血糖 マネジメント不良なまま経過する患者も少なくない 。糖尿病治療の柱 が、食事療法、運動療法、薬物療法の三つであることは言うまでもないが、教科書が示す様な厳格な遵守は容易ではなく、これら基本的療法の遵守が薬物療法によって一層困難となる事態は回避する必要がある。薬物療法の開始時期や薬剤の選択に当たっては、薬効や作用機序のみでなく薬物開始による患者心理に基づく 療養行動の変化への配慮および拙速なHbA1c 低下を求めないことが必要となる。さらに、薬物療法は食事療法や運動療法と同列に考えられるべきではなく、薬物療法vs食事療法・運動療法の側面も考慮して、理想的な糖尿病管理を長期に渡って実現するには、薬物療法と食事療法 ・ 運動療法との協調への配慮が求められる 。ツイミーグ錠一般名イメグリミンは、ミトコンドリアへの作用を介することが推定 されている薬剤である。世界初の作用機序の薬剤であることから、実臨床での使用経験の報告は少ない。本講演では、臨床データを中心にツイミーグの位置づけを考えていきたい 。
イメグリミンの血糖依存性インスリン分泌促進作用について~最適患者像を考える~
配信期間
- 終了しました
- 【演者】吉田 昌史 先生(自治医科大学附属さいたま医療センター 内分泌代謝科 准教授)
2021年9月16日、ツイミーグ(イメグリミン)が販売開始となった。①グルコース濃度依存性インスリン分泌促進作用、②β細胞保護作用、③骨格筋での糖取り込み能改善作用、④肝臓での糖新生抑制作用など、様々な効果があると言われる期待の薬剤である。しかしながら、イメグリミンの作用機序を示すスライドやパンフレットには必ず「イメグリミンの作用機序(推定)」と記載されており、未だに「推定」の域を脱することはなく、不明な点だらけである。演者はツイミーグの「①グルコース濃度依存性インスリン分泌促進作用」の機序を見出し、報告したので本講演にて解説したい。また、ツイミーグはDPP-4阻害剤との相性はいいが、何故かGLP-1受容体作動薬との併用効果はあまり期待できない事が知られている。その点に関しても、私なりに作用機序から解説する予定である。本講演がツイミーグの適正使用に役立ち、患者さんの2型糖尿病重症化予防へと繋がれば幸いである。
よくわかる!「貼る」治療~急性期治療にパラダイムシフトを~
配信期間
- 終了しました
- 【演者】宮﨑 健祐 先生(一般財団法人愛成会 弘前愛成会病院)
-
※
※諸般の事情に伴い録画掲載は不能となりましたのでご了承いただきますようお願いいたします。
本講演会では、宮﨑 健祐 先生(一般財団法人愛成会 弘前愛成会病院)に、「よくわかる!「貼る」治療~急性期治療にパラダイムシフトを~」というテーマでご講演いただきます。ぜひご視聴ください。
進化する糖尿病薬物療法 ~配合薬の有用性を考える~
-
※
2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
配信期間
- 終了しました
- 【演者】加来 浩平先生(川崎医科大学 名誉教授)
糖尿病治療の目標は「健康な人と変わらない人生」を歩んでもらうことであるが、患者さんの思いや願いは「健康で長生き・不便、不安、苦痛のない生活・ポジティブな人生」であると考えられる。昨今の大規模臨床試験より、グルコースメモリーやレガシー効果の存在・多因子介入の重要性が示唆されている。それと同時に血糖目標値の達成を目指した糖尿病治療のリスクとベネフィットのバランスを考慮した患者中心のアプローチも重要である。 今回の講演では、2型糖尿病治療におけるメトホルミンとDPP-4阻害薬の併用意義とともに、いまいちど配合剤の有用性を解説し、患者ファーストの治療とは何かを考えたい。
エクア・エクメット・メトグルコライブ配信講演会
配信期間
- 終了しました
- 【演者①】竹内 淳 先生(医療法人さっぽろ糖尿病・甲状腺クリニック 理事長)
- 【演者②】野本 博司 先生(旭川医科大学 内科学講座 内分泌・代謝・膠原病内科学分野 教授)
【講演Ⅰ】「糖尿病医療の変貌~四半世紀の臨床経験より」 竹内 淳 先生(医療法人さっぽろ糖尿病・甲状腺クリニック 理事長) 【講演Ⅱ】「膵β細胞保護を見据えた糖尿病への早期治療介入」 野本 博司 先生(旭川医科大学 内科学講座 内分泌・代謝・膠原病内科学分野 教授) 医療法人さっぽろ糖尿病・甲状腺クリニック 理事長 竹内 淳先生より「糖尿病医療の変貌~四半世紀の臨床経験より」、旭川医科大学 内科学講座 内分泌・代謝・膠原病内科学分野 教授 野本 博司先生からは「膵β細胞保護を見据えた糖尿病への早期治療介入」の内容でご講演をいただきます。
Patient Reported Outcomeを高める糖尿病治療をしよう
配信期間
- 終了しました
- 【演者】河盛 隆造先生(順天堂大学 名誉教授)
演者は、食後血糖応答を制御している最大の因子は、肝・ブドウ糖取り込み率であり、それは肝に流入するインスリン・グルカゴン・ブドウ糖のカクテルの比率に依存することを証明してきた。今や日常診療において、的確な薬物選択により肝・ブドウ糖取り込み率を高め、食後血糖応答を正常化することが、決して難解ではなくなった。加えて演者は、多彩な糖尿病治療薬の選択にあたって、①美食家になった患者の食事の楽しみを奪わない、②大切な身体活動に支障を及ぼさない、③低血糖を惹起しない、ことなどを重視している。 DPP-4 阻害薬とメトホルミンは、互いに助っ人同士となり、①食後血糖上昇に対応したインスリン分泌を高め、②肝でのインスリン作用を高める、ことが注目されてきた。患者の長い予後を考え、初診時から食後血糖応答の改善をめざし、その結果として内因性インスリン分泌を回復させ、その状況を保持すべきであろう。より早期からの、より厳格な血糖マネジメントを継続するために、患者の主観的評価である「Patient-Reported Outcome」を尊重した治療戦略について先生方と考えていきたい。
使ったことのない先生必見!!新たな治療選択肢ロナセンテープ
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。
配信期間
- 2024年11月29日まで
- 【演者】内藤 信吾 先生(市立秋田総合病院 精神科科長/認知症疾患医療センター長)
本講演会では、内藤 信吾 先生(市立秋田総合病院 精神科科長/認知症疾患医療センター長)に、「使ったことのない先生必見!!新たな治療選択肢ロナセンテープ」というテーマでご講演いただきます。是非ご視聴ください。
2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム、 手前勝手に考えてみた。
配信期間
- 終了しました
- 【演者】弘世 貴久先生(東邦大学医学部内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌学分野 教授)
日本人を含めたアジア人の2型糖尿病の病態は、以前よりインスリン抵抗性を主体とする欧米人の糖尿病と 異なり、インスリン分泌不全が主体とされてきた。さらに治療戦略を考える上では年齢、肥満の程度、慢性 合併症の程度、肝・腎機能も評価し、個々の病態に応じた治療薬を選択し、決定することが求められる。 このような背景から海外の治療アルゴリズムをそのまま踏襲するのではなく日本人2型糖尿病を対象とした 臨床試験に基づく治療体系の構築が極めて重要である。本講演では我々の教室で実施したさまざまな 臨床試験結果などを基に各薬剤の位置付けや期待する効果などについて考察したい。
糖尿病治療における腸内細菌の役割を考える
配信期間
- 終了しました
- 【座長】繪本 正憲先生(大阪公立大学 大学院医学研究科 代謝内分泌病態内科学・腎臓病態内科学 教授)
- 【演者】入江 潤一郎先生(関西医科大学 内科学第二講座 糖尿病科 診療教授)
近年、2型糖尿病において腸内細菌叢の構成と機能に偏りが存在し、そのため腸管内代謝産物に差異が生じ、病態に影響を与えていることが注目を集めている。腸内細菌を応用した治療開発が行われ、また既存の糖尿病治療の腸内細菌の観点からの評価も進んでいる。たとえば抗菌剤として知られるビグアナイドの一つ、メトホルミンは腸内細菌に影響を与えることが明らかにされた。他にもDPP4阻害薬をはじめ、複数の糖尿病治療薬が腸内細菌に影響することも示され、腸内細菌を共通の作用点として薬物が作用していると考えられる。また腸内細菌叢には個人差や民族差が存在することから、薬物の有効性にも影響していると推測される。糖尿病治療における腸内細菌の役割を、最近の知見を踏まえ本講演で考えたい。
健康寿命の延伸を目指した多面的糖尿病対策
配信期間
- 終了しました
- 【演者】松久 宗英先生(徳島大学先端酵素学研究所 糖尿病臨床・研究開発センター センター長・教授)
糖尿病のある人は、そうでない人と比較して死亡時年齢はほとんど変わらなくなった1)。しかし、健康寿命の点では国内外からの報告でも依然短いことが示唆されている2)。このため、高齢糖尿病者において、加齢とともに発症・進展し健康寿命を短縮させる老年症候群に対する多角的評価と優先順位を付けた多面的治療が必要になる。特に、筋質低下による易転倒性、骨質低下による易骨折性、認知機能の低下、低血糖重症化のリスク増大、腎機能障害の進展、さらには既存の血管合併症の悪化などに対して早期診断と進展予測に基づくリスク要因への早期介入が求められている。糖尿病特有のリスク要因としては、慢性高血糖及びそれに起因する終末糖化産物の集積、さらには大きな血糖変動が関連することが知られている。 血糖マネジメントにおいては、低血糖リスクを回避する安全性を第一に考え、個別の目標HbA1c値を達成可能とする有効性、そして併存症への付加的利益を考えたものとなる。そこに、血糖変動の最小化を加味しながら、最適な糖尿病治療薬を選択することとなる。 本講演では、これらの考えるべき視点を整理し、めざすべき高齢糖尿病者の治療のあり方を示したい。 1) 中村二郎:糖尿病67(2):106~128, 2024 2) Simon I Hay, et al.:Lancet. 2024 May 18;403(10440):2133-2161
患者さんの“未来”を考え、“今”を診る統合失調症治療 -統合失調症に隠れた問題と初回エピソード治療の重要性-
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。
配信期間
- 終了しました
- 【司会】深澤 隆先生(医療法人財団青仁会 青南病院 病院長)
- 【演者】上田 均先生(医療法人ひまわり もりおか心のクリニック 院長)
- 【演者】國井 泰人先生(東北大学災害科学国際研究所 災害精神医学分野 准教授)
- 【演者】矢田 勇慈先生(地方独立行政法人 岡山県精神科医療センター 医局長)
本講演会では「患者さんの“未来”を考え、“今”を診る統合失調症治療 -統合失調症に隠れた問題と初回エピソード治療の重要性-」というテーマで、深澤 隆先生(医療法人財団青仁会 青南病院 病院長)ご司会のもと、上田 均先生(医療法人ひまわり もりおか心のクリニック 院長)、國井 泰人先生(東北大学災害科学国際研究所 災害精神医学分野 准教授)、矢田 勇慈先生(地方独立行政法人 岡山県精神科医療センター 医局長)よりご講演とディスカッションをしていただきます。是非ご視聴ください。
高齢者糖尿病を見据えたイメグリミンの使い方~100症例超の使用経験から考察する~
配信期間
- 終了しました
- 【演者】川口 祐司 先生(社会医療法人景岳会 南大阪病院 内科 副部長)
2型糖尿病を耐糖能異常、糖尿病発症、診断という時間的な流れでみた際に、インスリン抵抗性は糖尿病を発症した時にすでにピークに達しており、インスリン分泌は発症初期から低下し、実際に糖尿病と診断された時には膵β細胞の機能は半分程度となっている。 このため、糖尿病治療の初期段階でインスリン分泌低下とインスリン抵抗性を共に改善する治療が重要である。 イメグリミンはグルコース濃度依存性にインスリン分泌を促進する作用と、肝臓や骨格筋での糖代謝を改善する膵外作用という2つの作用が想定される。2型糖尿病患者に対して行われた国内第Ⅲ相臨床試験では単独投与および他剤への追加投与でHbA1cの低下がみられたが、実臨床下での報告は少ない。 そこで、本講演では100症例超の使用経験から高齢者糖尿病の治療も見据えた本剤の好適患者像を考察する。
急性期統合失調症の診療UPDATE~Designed SDA Latudaの薬理作用を臨床で活かす使い方~
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。
配信期間
- 終了しました
- 【座長】杉山 直也 先生(公益財団法人復康会 沼津中央病院 院長)
- 【演者】宮田 久嗣 先生(東京慈恵会医科大学 精神医学講座 客員教授/医療法人社団光生会平川病院 副院長)
本講演会では、公益財団法人復康会 沼津中央病院 院長 杉山 直也 先生の座長のもと、東京慈恵会医科大学 精神医学講座 客員教授/医療法人社団光生会平川病院 副院長 宮田 久嗣 先生より「急性期統合失調症の診療UPDATE~Designed SDA Latudaの薬理作用を臨床で活かす使い方~」をテーマにご講演いただきます。是非ご視聴ください。
基本に立ち返り考える、 糖尿病医療の現在地と展望
配信期間
- 終了しました
- 【演者】田中 智洋先生(名古屋市立大学大学院 医学研究科 消化器・代謝内科学分野 准教授)
多彩な作用機序をもつ薬剤の上市や、きめ細やかな血糖マネジメントを可能にするデジタルデバイスの登場などの医療技術の長足の進歩により、令和の糖尿病治療は大きく様変わりしました。そして糖尿病治療は血糖値やHbA1c値を下げることに汲々とする時代から、糖尿病のある人で糖尿病のない人と変わらない人生を実現しようとする時代となりました。しかし糖尿病診療の基本が、病態の理解の上に安心・安全な血糖マネジメントを行うことであることには変わりはありません。本講演会では、このような糖尿病治療の原点に立ち返って、糖尿病医療の「いま」と「これから」についてお話しさせて頂ければと思います。
2型糖尿病における血糖正常化を 目指した早期治療の意義
配信期間
- 終了しました
- 【演者】 駒津 光久先生(信州大学医学部 糖尿病・内分泌代謝内科学 教授)
2型糖尿病はいつから始まっているのでしょうか?私たちのデータによれば、糖尿病のカウントダウンは少なくとも診断時から20年以上前に始まっていると考えられます1)。このことは、糖尿病が診断されるとすぐに治療を開始することの重要性を示唆しています。実際、治療開始が3年遅れると、同じマネジメント状況下でも血管イベントの発生が明らかに増加することが示されています2)。また、厳格な血糖管理が従来考えられているよりも合併症抑制に有効であることが、AI解析およびメンデリアンランダマイゼーッション法を用いたACCORD試験の追加解析で明らかになりました3)。良好な血糖管理を早期から行うメトホルミンとDPP-4阻害薬の有用性を示したVERIFY試験は、2型糖尿病の薬物療法の早期からの進め方に大きな示唆を与えています4)。本講演ではこれらを踏まえ、改めて早期からの血糖マネジメントの重要性とβ細胞機能維持の可能性を強調したいと思います。 1)H. Sagesaka et al., Journal of the Endocrine Society. 2018;2:476-484. 2)Herman WH et al., Diabetes Care. 2015;38:1449-1455. 3)Mariam A et al., Diabetes Care. 2021;44:1410-1418. 4)Matthews DR et al., Lancet. 2019;394;1519-1529.
「血糖降下」から「β細胞保護」へ~糖尿病治療のパラダイムシフト~、ミトコンドリア・ルネサンス~血糖降下と臓器保護のデュアリズム~
配信期間
- 終了しました
- 【演者】税所 芳史先生(さいしょ糖尿病クリニック 院長)
- 【演者】野見山 崇先生(順天堂大学医学部附属静岡病院 糖尿病・内分泌内科 教授)
■講演Ⅰ 【演題】「血糖降下」から「β細胞保護」へ~糖尿病治療のパラダイムシフト~ 【演者】税所 芳史先生(さいしょ糖尿病クリニック 院長) この20年の間に、2型糖尿病の治療は劇的に変化した。特に、DPP-4 阻害薬が発売されたことでグルコース濃度依存的なインスリン分泌促進が可能となり、低血糖のリスクを高めることなく、正常な血糖マネジメントを達成することが可能となった。 本講演会では自身の研究や診療より得られた知見を含め、β細胞の仕事量(workload) 減少に焦点を当てた薬物療法について解説し、糖尿病の病態に基づいた今後の糖尿病治療の方向性を提案したい。 ■講演Ⅱ 【演題】ミトコンドリア・ルネサンス~血糖降下と臓器保護のデュアリズム~ 【演者】野見山 崇先生(順天堂大学医学部附属静岡病院 糖尿病・内分泌内科 教授) ミトコンドリアは我々の生命を維持するのに重要な細胞内オルガネラで、ダイアベティスの病態にも深く関わっています。ダイアベティス・ケアは血糖を下げるのみならず、患者さんのQOLの改善や健康寿命の延長も視野に入れて行うことが重要視されている昨今、ミトコンドリアを護りながら血糖管理を行うことにどのようなメリットが有るのでしょうか。 本講演で御視聴の先生方と共に考えてみたいと思います。
テープ剤が患者さんにもたらすものとは~急性期統合失調症に対するBlonanserin経皮吸収型製剤の有用性検討~
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。
配信期間
- 終了しました
- 【演者】堤 祐一郎 先生(医療法人永寿会 恩方病院 院長)
本講演会では、堤 祐一郎 先生(医療法人永寿会 恩方病院 院長)に、「テープ剤が患者さんにもたらすものとは~急性期統合失調症に対するBlonanserin経皮吸収型製剤の有用性検討~」というテーマでご講演いただきます。ぜひご視聴ください。
イメグリミンの使いどころを探る ~DPP 4 阻害薬との併用意義も踏まえて~
配信期間
- 終了しました
- 【演者】遅野井 健 先生(那珂記念 クリニック 院長)
近年、数多くの糖尿病治療薬が上市され血糖管理も容易になって来ているが、血糖 マネジメント不良なまま経過する患者も少なくない 。糖尿病治療の柱 が、食事療法、運動療法、薬物療法の三つであることは言うまでもないが、教科書が示す様な厳格な遵守は容易ではなく、これら基本的療法の遵守が薬物療法によって一層困難となる事態は回避する必要がある。薬物療法の開始時期や薬剤の選択に当たっては、薬効や作用機序のみでなく薬物開始による患者心理に基づく 療養行動の変化への配慮および拙速なHbA1c 低下を求めないことが必要となる。さらに、薬物療法は食事療法や運動療法と同列に考えられるべきではなく、薬物療法vs食事療法・運動療法の側面も考慮して、理想的な糖尿病管理を長期に渡って実現するには、薬物療法と食事療法 ・ 運動療法との協調への配慮が求められる 。ツイミーグ錠一般名イメグリミンは、ミトコンドリアへの作用を介することが推定 されている薬剤である。世界初の作用機序の薬剤であることから、実臨床での使用経験の報告は少ない。本講演では、臨床データを中心にツイミーグの位置づけを考えていきたい 。
イメグリミンの血糖依存性インスリン分泌促進作用について~最適患者像を考える~
配信期間
- 終了しました
- 【演者】吉田 昌史 先生(自治医科大学附属さいたま医療センター 内分泌代謝科 准教授)
2021年9月16日、ツイミーグ(イメグリミン)が販売開始となった。①グルコース濃度依存性インスリン分泌促進作用、②β細胞保護作用、③骨格筋での糖取り込み能改善作用、④肝臓での糖新生抑制作用など、様々な効果があると言われる期待の薬剤である。しかしながら、イメグリミンの作用機序を示すスライドやパンフレットには必ず「イメグリミンの作用機序(推定)」と記載されており、未だに「推定」の域を脱することはなく、不明な点だらけである。演者はツイミーグの「①グルコース濃度依存性インスリン分泌促進作用」の機序を見出し、報告したので本講演にて解説したい。また、ツイミーグはDPP-4阻害剤との相性はいいが、何故かGLP-1受容体作動薬との併用効果はあまり期待できない事が知られている。その点に関しても、私なりに作用機序から解説する予定である。本講演がツイミーグの適正使用に役立ち、患者さんの2型糖尿病重症化予防へと繋がれば幸いである。
よくわかる!「貼る」治療~急性期治療にパラダイムシフトを~
配信期間
- 終了しました
- 【演者】宮﨑 健祐 先生(一般財団法人愛成会 弘前愛成会病院)
-
※
※諸般の事情に伴い録画掲載は不能となりましたのでご了承いただきますようお願いいたします。
本講演会では、宮﨑 健祐 先生(一般財団法人愛成会 弘前愛成会病院)に、「よくわかる!「貼る」治療~急性期治療にパラダイムシフトを~」というテーマでご講演いただきます。ぜひご視聴ください。
進化する糖尿病薬物療法 ~配合薬の有用性を考える~
-
※
2回の配信ともに、同じ内容での配信となります。
配信期間
- 終了しました
- 【演者】加来 浩平先生(川崎医科大学 名誉教授)
糖尿病治療の目標は「健康な人と変わらない人生」を歩んでもらうことであるが、患者さんの思いや願いは「健康で長生き・不便、不安、苦痛のない生活・ポジティブな人生」であると考えられる。昨今の大規模臨床試験より、グルコースメモリーやレガシー効果の存在・多因子介入の重要性が示唆されている。それと同時に血糖目標値の達成を目指した糖尿病治療のリスクとベネフィットのバランスを考慮した患者中心のアプローチも重要である。 今回の講演では、2型糖尿病治療におけるメトホルミンとDPP-4阻害薬の併用意義とともに、いまいちど配合剤の有用性を解説し、患者ファーストの治療とは何かを考えたい。
エクア・エクメット・メトグルコライブ配信講演会
配信期間
- 終了しました
- 【演者①】竹内 淳 先生(医療法人さっぽろ糖尿病・甲状腺クリニック 理事長)
- 【演者②】野本 博司 先生(旭川医科大学 内科学講座 内分泌・代謝・膠原病内科学分野 教授)
【講演Ⅰ】「糖尿病医療の変貌~四半世紀の臨床経験より」 竹内 淳 先生(医療法人さっぽろ糖尿病・甲状腺クリニック 理事長) 【講演Ⅱ】「膵β細胞保護を見据えた糖尿病への早期治療介入」 野本 博司 先生(旭川医科大学 内科学講座 内分泌・代謝・膠原病内科学分野 教授) 医療法人さっぽろ糖尿病・甲状腺クリニック 理事長 竹内 淳先生より「糖尿病医療の変貌~四半世紀の臨床経験より」、旭川医科大学 内科学講座 内分泌・代謝・膠原病内科学分野 教授 野本 博司先生からは「膵β細胞保護を見据えた糖尿病への早期治療介入」の内容でご講演をいただきます。
Patient Reported Outcomeを高める糖尿病治療をしよう
配信期間
- 終了しました
- 【演者】河盛 隆造先生(順天堂大学 名誉教授)
演者は、食後血糖応答を制御している最大の因子は、肝・ブドウ糖取り込み率であり、それは肝に流入するインスリン・グルカゴン・ブドウ糖のカクテルの比率に依存することを証明してきた。今や日常診療において、的確な薬物選択により肝・ブドウ糖取り込み率を高め、食後血糖応答を正常化することが、決して難解ではなくなった。加えて演者は、多彩な糖尿病治療薬の選択にあたって、①美食家になった患者の食事の楽しみを奪わない、②大切な身体活動に支障を及ぼさない、③低血糖を惹起しない、ことなどを重視している。 DPP-4 阻害薬とメトホルミンは、互いに助っ人同士となり、①食後血糖上昇に対応したインスリン分泌を高め、②肝でのインスリン作用を高める、ことが注目されてきた。患者の長い予後を考え、初診時から食後血糖応答の改善をめざし、その結果として内因性インスリン分泌を回復させ、その状況を保持すべきであろう。より早期からの、より厳格な血糖マネジメントを継続するために、患者の主観的評価である「Patient-Reported Outcome」を尊重した治療戦略について先生方と考えていきたい。
使ったことのない先生必見!!新たな治療選択肢ロナセンテープ
-
※
諸般の事情により、急遽録画配信が中止になることがございます。
配信期間
- 終了しました
- 【演者】内藤 信吾 先生(市立秋田総合病院 精神科科長/認知症疾患医療センター長)
本講演会では、内藤 信吾 先生(市立秋田総合病院 精神科科長/認知症疾患医療センター長)に、「使ったことのない先生必見!!新たな治療選択肢ロナセンテープ」というテーマでご講演いただきます。是非ご視聴ください。
2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム、 手前勝手に考えてみた。
配信期間
- 終了しました
- 【演者】弘世 貴久先生(東邦大学医学部内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌学分野 教授)
日本人を含めたアジア人の2型糖尿病の病態は、以前よりインスリン抵抗性を主体とする欧米人の糖尿病と 異なり、インスリン分泌不全が主体とされてきた。さらに治療戦略を考える上では年齢、肥満の程度、慢性 合併症の程度、肝・腎機能も評価し、個々の病態に応じた治療薬を選択し、決定することが求められる。 このような背景から海外の治療アルゴリズムをそのまま踏襲するのではなく日本人2型糖尿病を対象とした 臨床試験に基づく治療体系の構築が極めて重要である。本講演では我々の教室で実施したさまざまな 臨床試験結果などを基に各薬剤の位置付けや期待する効果などについて考察したい。
糖尿病治療における腸内細菌の役割を考える
配信期間
- 終了しました
- 【座長】繪本 正憲先生(大阪公立大学 大学院医学研究科 代謝内分泌病態内科学・腎臓病態内科学 教授)
- 【演者】入江 潤一郎先生(関西医科大学 内科学第二講座 糖尿病科 診療教授)
近年、2型糖尿病において腸内細菌叢の構成と機能に偏りが存在し、そのため腸管内代謝産物に差異が生じ、病態に影響を与えていることが注目を集めている。腸内細菌を応用した治療開発が行われ、また既存の糖尿病治療の腸内細菌の観点からの評価も進んでいる。たとえば抗菌剤として知られるビグアナイドの一つ、メトホルミンは腸内細菌に影響を与えることが明らかにされた。他にもDPP4阻害薬をはじめ、複数の糖尿病治療薬が腸内細菌に影響することも示され、腸内細菌を共通の作用点として薬物が作用していると考えられる。また腸内細菌叢には個人差や民族差が存在することから、薬物の有効性にも影響していると推測される。糖尿病治療における腸内細菌の役割を、最近の知見を踏まえ本講演で考えたい。
健康寿命の延伸を目指した多面的糖尿病対策
配信期間
- 終了しました
- 【演者】松久 宗英先生(徳島大学先端酵素学研究所 糖尿病臨床・研究開発センター センター長・教授)
糖尿病のある人は、そうでない人と比較して死亡時年齢はほとんど変わらなくなった1)。しかし、健康寿命の点では国内外からの報告でも依然短いことが示唆されている2)。このため、高齢糖尿病者において、加齢とともに発症・進展し健康寿命を短縮させる老年症候群に対する多角的評価と優先順位を付けた多面的治療が必要になる。特に、筋質低下による易転倒性、骨質低下による易骨折性、認知機能の低下、低血糖重症化のリスク増大、腎機能障害の進展、さらには既存の血管合併症の悪化などに対して早期診断と進展予測に基づくリスク要因への早期介入が求められている。糖尿病特有のリスク要因としては、慢性高血糖及びそれに起因する終末糖化産物の集積、さらには大きな血糖変動が関連することが知られている。 血糖マネジメントにおいては、低血糖リスクを回避する安全性を第一に考え、個別の目標HbA1c値を達成可能とする有効性、そして併存症への付加的利益を考えたものとなる。そこに、血糖変動の最小化を加味しながら、最適な糖尿病治療薬を選択することとなる。 本講演では、これらの考えるべき視点を整理し、めざすべき高齢糖尿病者の治療のあり方を示したい。 1) 中村二郎:糖尿病67(2):106~128, 2024 2) Simon I Hay, et al.:Lancet. 2024 May 18;403(10440):2133-2161