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イメグリミンの使いどころを探る ~DPP 4 阻害薬との併用意義も踏まえて~
【演者】遅野井 健 先生(那珂記念 クリニック 院長)
近年、数多くの糖尿病治療薬が上市され血糖管理も容易になって来ているが、血糖 マネジメント不良なまま経過する患者も少なくない 。糖尿病治療の柱 が、食事療法、運動療法、薬物療法の三つであることは言うまでもないが、教科書が示す様な厳格な遵守は容易ではなく、これら基本的療法の遵守が薬物療法によって一層困難となる事態は回避する必要がある。薬物療法の開始時期や薬剤の選択に当たっては、薬効や作用機序のみでなく薬物開始による患者心理に基づく 療養行動の変化への配慮および拙速なHbA1c 低下を求めないことが必要となる。さらに、薬物療法は食事療法や運動療法と同列に考えられるべきではなく、薬物療法vs食事療法・運動療法の側面も考慮して、理想的な糖尿病管理を長期に渡って実現するには、薬物療法と食事療法 ・ 運動療法との協調への配慮が求められる 。ツイミーグ錠一般名イメグリミンは、ミトコンドリアへの作用を介することが推定 されている薬剤である。世界初の作用機序の薬剤であることから、実臨床での使用経験の報告は少ない。本講演では、臨床データを中心にツイミーグの位置づけを考えていきたい 。
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