- トップ >
- ライブ配信講演会一覧(ライブ配信/録画配信) >
- Super-aging society における糖尿病診療:展望と課題
Super-aging society における糖尿病診療:展望と課題
【演者】益崎 裕章 先生[琉球大学 大学院医学研究科内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座(第二内科) 教授]
2023年の内閣府調査では人口に占める65歳以上割合が28%を超える“超・超高齢地域”が47都道府県の実に40に達しており、日本は人類未曽有の速度で少子高齢化が加速している国です。糖尿病は老化関連(促進性)疾患の筆頭格に位置付けられており、その病態基盤として慢性炎症・幹細胞の枯渇・老化細胞の増加・ゲノムの不安定性・エピジェネティックな変化・腸内フローラのバランス異常など、12の要素の複合的関与が想定されています( Cell 186:243 278, 2023 )。とりわけ、ミトコンドリア機能低下はインスリン分泌不全・インスリン抵抗性をはじめ糖尿病の併存症・合併症の病態形成に深く関与していますが、従来、ミトコンドリア機能にフォーカスした糖尿病治療薬はありませんでした。イメグリミンは直接的、間接的なミトコンドリア機能調節、膵 β 細胞のアポトーシス抑止を介してインスリン分泌不全とインスリン抵抗性の両方の病態を改善するユニークな医薬であり、DPP 4 阻害薬やメトホルミンとの併用ベネフィットも大きく、肥満がなく、比較的高齢の2型糖尿病をもつひとに対する有用性が特に期待されています。本講演ではイメグリミンの作用機序を踏まえてミトコンドリア機能から糖尿病診療の質の向上を考えてみたいと思います。
配信情報
- 追っかけ再生対応
- 録画配信非対応
-
※
ライブ配信講演会に関するお問い合わせはこちらからご連絡ください。