イメグリミンとメトホルミンー 類似性と相違性から考える使い分けー

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【演者】住谷 哲 先生(大阪府済生会泉尾病院 糖尿病・内分泌内科 部長)

イメグリミンとメトホルミンは構造式が類似しているが、イメグリミンはテトラヒドロトリアジン系、メトホルミンはビグアナイド系に属する薬剤である。両者ともにミトコンドリアに作用するが、イメグリミンにはインスリン分泌促進作用があるのに対してメトホルミンにはない。さらにイメグリミンはメトホルミンと異なり mGPDH 抑制作用がなく、乳酸アシドーシスのリスクがメトホルミンに比較して低い。イメグリミンの臨床試験である TIMES1 、2 、 3 を含むメタ解析※では、 BMI が小さい患者群での HbA1c 低下量がより大きい傾向が認められた。以上から①インスリン分泌作用があること、②乳酸アシドーシスのリスクが低いことなどから、非肥満患者、高齢者、腎機能低下患者などにも安全性の懸念点が比較的少ない薬剤と考えられる。

※Hagi K et al:J Diabetes Investig. 2023 Nov;14(11):1246-1261


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