Vol.12 現場の立場から(7)患者との信頼関係形成で薬物治療の最適化目指す

良好なコミュニケーション構築は積極的な患者介入で

神林 志穂

クオール薬局福島東店(福島県福島市) /管理薬剤師

2008年東北医科薬科大学卒業。同年4月クオールに入社。クオール薬局南会津店勤務を経て、2009年7月クオール薬局福島店に異動。クオール薬局福島東店には2011年5月から勤務。2013年4月同店管理薬剤師。2022年3月には日本精神薬学会の「精神薬学会認定薬剤師」取得。放射線の知識を有する「上級放射線ファーマシスト」の認定も受け、福島県民が向き合う原発問題に、薬剤師として正しい情報を伝達することで公衆衛生の向上に寄与している。

精神科医療が「入院医療」から「地域生活」中心へと移行する中、地域医療の一翼を担う薬局薬剤師にも、専門性の高いスキルと役割が期待されています。クオール薬局福島東店の管理薬剤師・神林志穂氏は、日本精神薬学会が制定する「精神薬学会認定薬剤師」として、一人ひとりの患者と深い信頼関係を構築することで、薬物治療の最適化と質の高い医療の実現に尽力しています。応需処方箋のおよそ9割が精神科からという同薬局。抗精神病薬の管理には患者との継続的なコミュニケーションが欠かせません。「何ができるか」ではなく「何をやるか」――クオールが掲げる企業指針は、そのまま神林氏の行動目線へとつながります。

POINT.1

薬物治療上の患者の訴え聞き「共同意思決定」(SDM)に参画

POINT.2

的確なトレーシングレポートでアドヒアランス低下防ぐ