健康寿命の延伸を目指した多面的糖尿病対策

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【演者】松久 宗英先生(徳島大学先端酵素学研究所 糖尿病臨床・研究開発センター センター長・教授)

糖尿病のある人は、そうでない人と比較して死亡時年齢はほとんど変わらなくなった1)。しかし、健康寿命の点では国内外からの報告でも依然短いことが示唆されている2)。このため、高齢糖尿病者において、加齢とともに発症・進展し健康寿命を短縮させる老年症候群に対する多角的評価と優先順位を付けた多面的治療が必要になる。特に、筋質低下による易転倒性、骨質低下による易骨折性、認知機能の低下、低血糖重症化のリスク増大、腎機能障害の進展、さらには既存の血管合併症の悪化などに対して早期診断と進展予測に基づくリスク要因への早期介入が求められている。糖尿病特有のリスク要因としては、慢性高血糖及びそれに起因する終末糖化産物の集積、さらには大きな血糖変動が関連することが知られている。
血糖マネジメントにおいては、低血糖リスクを回避する安全性を第一に考え、個別の目標HbA1c値を達成可能とする有効性、そして併存症への付加的利益を考えたものとなる。そこに、血糖変動の最小化を加味しながら、最適な糖尿病治療薬を選択することとなる。
本講演では、これらの考えるべき視点を整理し、めざすべき高齢糖尿病者の治療のあり方を示したい。
1) 中村二郎:糖尿病67(2):106~128, 2024
2) Simon I Hay, et al.:Lancet. 2024 May 18;403(10440):2133-2161


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