2型糖尿病における血糖正常化を 目指した早期治療の意義

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【演者】 駒津 光久先生(信州大学医学部 糖尿病・内分泌代謝内科学 教授)

2型糖尿病はいつから始まっているのでしょうか?私たちのデータによれば、糖尿病のカウントダウンは少なくとも診断時から20年以上前に始まっていると考えられます1)。このことは、糖尿病が診断されるとすぐに治療を開始することの重要性を示唆しています。実際、治療開始が3年遅れると、同じマネジメント状況下でも血管イベントの発生が明らかに増加することが示されています2)。また、厳格な血糖管理が従来考えられているよりも合併症抑制に有効であることが、AI解析およびメンデリアンランダマイゼーッション法を用いたACCORD試験の追加解析で明らかになりました3)。良好な血糖管理を早期から行うメトホルミンとDPP-4阻害薬の有用性を示したVERIFY試験は、2型糖尿病の薬物療法の早期からの進め方に大きな示唆を与えています4)。本講演ではこれらを踏まえ、改めて早期からの血糖マネジメントの重要性とβ細胞機能維持の可能性を強調したいと思います。

1)H. Sagesaka et al., Journal of the Endocrine Society. 2018;2:476-484.
2)Herman WH et al., Diabetes Care. 2015;38:1449-1455.
3)Mariam A et al., Diabetes Care. 2021;44:1410-1418.
4)Matthews DR et al., Lancet. 2019;394;1519-1529.


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