個別化糖尿病治療の確立に向けて

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【演者】植木 浩二郎 先生(国立国際医療研究センター研究所糖尿病研究センター長)

我々医療従事者、医学研究者が目指すべき糖尿病治療の本来あるべき目標は、糖尿病を治癒させることである。「治癒」が何の薬物療法も必要とせず食事などを含めて糖尿病のない人と同じような生活を営むことができる状態とすれば、移植療法も含めて残念ながら今のところその目標の達成には全く至っていない。であるとすれば、次善の目標は、糖尿病によって被りうる「不利益・リスク」をできる限り低減することではないかと思われる。「不利益・リスク」には、合併症・併存症とそれによってもたらされる健康寿命の短縮だけではなく、QOLの低下、糖尿病を持つ人が感じるスティグマも含まれる。
我々は、糖尿病を持つ人に対して可能な限り糖尿病のない人に近いレベルにまで負担が少なく、合併症・併存症を阻止できる治療法を選択し提案し、それを理解してもらいかつ実行してもらう使命を負っている。実際に、低血糖リスクが少ない薬剤の選択肢が多くなっている現在、合併症抑制のためのHbA1c ではなく血糖正常化を目指すHbA1c を目標とすることも可能になっている。個々の患者さんの病態や社会的背景、趣味・嗜好などを勘案した治療法の提案がより重要となっており、日本糖尿病学会では2型糖尿病治療アルゴリズムを作成した。本アルゴリズム作成の背景を紹介すると共に、早期から良好な血糖マネジメントを維持することの意義や重要性についても紹介する。


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