Vol.11 現場の立場から(9)高齢者の個別性に応じた重症化予防の指導と積極的な処方提案を実践

糖尿病療養指導士の観点から、食事と運動など生活面も専門的に支援

岡本 怜也

クオール株式会社 クオール薬局あさひ店(京都府)

大阪府出身、2012年に薬学部卒業、同年クオール株式会社入社、クオール薬局磯部町店(石川県)に配属。石川県、福井県の店舗を担当し、2016年にあさひ店(京都府)に配属となり、かかりつけ薬剤師として100名を超す多様な外来患者を受け持つ。2019年に一旦、京都府内別店舗に異動した後、2020年から再びあさひ店(管理薬剤師)に勤務し、現在に至る。2020年には京都府糖尿病療養指導士を取得し、重症化予防を意識した食事や運動など生活面でも専門的な指導に努めている。今後は、社内独自の認定薬剤師制度(エキスパートコース)による研修(全6コース)などを活用し、「日本くすりと糖尿病学会」糖尿病薬物療法認定薬剤師を目指し、準備を進めている。

クオール薬局あさひ店は、日本海に面した京都府舞鶴市のJR東舞鶴駅近くの繁華街に位置しています。来局する患者の多くは隣接する内科診療所が中心ですが、市内には急性期の舞鶴共済病院(300床)、舞鶴医療センター(399床)など大きな病院もあり、複数の病院や診療所より、処方箋を応需しています。このうち糖尿病患者が2割近くを占めており、地域的に高齢者が多いこともあり、糖尿病と深い関係にあるフレイル予防を念頭に、「フレイルチェックコーナー」を設置するなど、食事や運動指導にも注力しています。

POINT.1

高齢患者が多いため、生活サポート体制と“認知機能”などADLを把握

POINT.2

フレイルチェックコーナーを設置し、患者参加型の支援・指導をめざす