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パーキンソン病診療ガイドライン2018改訂のポイント:早期パーキンソン病治療のアルゴリズム
監修:服部 信孝 先生
「パーキンソン病診療ガイドライン」作成委員会 委員長
順天堂大学大学院医学研究科神経学講座 教授
*1 背景、仕事、患者の希望などを考慮してよく話し合う必要がある
*2 認知症の合併など
*3 症状が重い(例えばホーン-ヤール Hoehn-Yahr重症度分類で3度以上)、転倒リスクが高い、患者にとって症状改善の必要度が高い、など
*4 65歳未満の発症など
日本神経学会「パーキンソン病診療ガイドライン」作成委員会編: パーキンソン病診療ガイドライン2018, 医学書院(東京), p107, 2018
解説
早期パーキンソン病に対しては、「パーキンソン病治療ガイドライン2011」と比較して大きな変更はなく、特別な理由がない限り、診断後できるだけ早期に治療を開始すること、運動障害により生活に支障をきたす場合、L-ドパで治療を開始することが提案されている。ただし、運動合併症のリスクが高いと考えられる場合には、ドパミンアゴニストやMAOB阻害薬を選択することを考慮する。いずれの治療薬を選択した場合でも治療介入後には、有効性や副作用を確認しながら経過を観察し、症状の改善が十分でない場合は、L-ドパの増量もしくはドパミンアゴニスト、MAOB阻害薬などの追加を考慮する。