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トレリーフの作用機序と臨床における有用性
抗パーキンソン病薬で唯一の作用機序 “ T型カルシウムチャネル阻害作用 ”
再生時間:4分24秒
動画内ダイジェスト
T型カルシウムチャネルの働き
T型カルシウムチャネルは、低電位の活性化チャネルで静止膜電位に近い、わずかな刺激で活性化します。
T型カルシウムチャネルと神経発射
T型カルシウムチャネルの活性化により、「律動的な神経発射」、「同期化」、「バースト発射」を引き起こします。
パーキンソン病の視床下核ではバースト発射が起こっています。
T型カルシウムチャネルに関連する病態
T型カルシウムチャネルは、睡眠、痛み、てんかんなどとの関連が知られているが、パーキンソン病の主な症状である振戦や運動緩慢の治療ターゲットとしても注目されています。
T型カルシウムチャネルの発現部位
T型カルシウムチャネルは、振戦に関与する部位に多く発現しており、振戦の発現に関与していると考えられています。
T型カルシウムチャネル阻害作用と振戦の改善
トレリーフはT型カルシウムチャネル阻害作用を介して、パーキンソン病の振戦を抑制していると考えられます。
運動緩慢とT型カルシウムチャネルの関係(ラット)
T型カルシウムチャネルは振戦以外の症状として、運動緩慢にも関与していることが示唆されています。
トレリーフのT型カルシウムチャネル阻害作用と運動緩慢改善効果(ラット)
パーキンソン病モデルラットの視床下核にトレリーフを投与したところ、T型カルシウムチャネルを阻害することが確認され、ラットの歩行時間、歩行距離を優位に増加させたデータが報告されています。
エキスパートによる詳しい解説はこちら
抗パーキンソン病薬の中で唯一、トレリーフが有する作用機序である「T型カルシウムチャネル阻害作用」について、みわ内科クリニック 院長 三輪英人先生にわかりやすくご解説いただきます。
(視聴時間:約16分)
トレリーフの臨床における有用性
運動能力の改善効果を示しました。(UPDRS PartⅢ合計スコア変化量)
パーキンソン病の“運動緩慢”におけるトレリーフの有用性
wearing off現象の改善効果を示しました。(off時間の変化量)
wearing off現象の改善効果を示しました。(UPDRS PartⅡoff時合計スコアの変化量)
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トレリーフの「効能・効果」は、「パーキンソン病(L-ドパ含有製剤に他の抗パーキンソン病薬を使用しても十分に効果が得られなかった場合)」です。
安全性情報
パーキンソン病患者の副作用
用量追加承認までの臨床試験842例中393例(46.7%)に臨床検査値異常を含む副作用がみられました。主なものは眠気(8.4%)、食欲不振(6.7%)、ジスキネジア(5.7%)、悪心(4.8%)、幻覚(4.4%)、気力低下(4.2%)等でした。(トレリーフ錠の用量追加承認時)
特定使用成績調査542例中62例(11.4%)に臨床検査値異常を含む副作用がみられました。主なものはめまい・ふらつき(2.4%)、幻覚(1.7%)、ジスキネジア(1.5%)等でした。(トレリーフ錠の再審査終了時)
パーキンソニズムを伴うレビー小体型認知症患者の副作用
承認時までの臨床試験435例中120例(27.6%)に臨床検査値異常を含む副作用がみられました。主なものは体重減少(5.3%)、眠気(3.2%)、食欲不振(2.5%)、発疹(1.6%)、幻覚(1.6%)、精神症状の悪化(1.6%)、転倒(1.6%)等でした。(承認時)
重大な副作用
悪性症候群(1%未満)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)、紅皮症(剥脱性皮膚炎)(頻度不明)、過敏症症候群(頻度不明)、再生不良性貧血(頻度不明)、無顆粒球症(頻度不明)、赤芽球癆(頻度不明)、血小板減少(1%未満)、急性腎障害(頻度不明)、間質性肺炎(頻度不明)、肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明)、横紋筋融解症(1%未満)、腎・尿路結石(1%未満)、発汗減少に伴う熱中症(頻度不明)、幻覚(1%以上)、妄想(1%未満)、錯乱(1%未満)、せん妄(1%未満)等の精神症状