エクメットの臨床成績:エクメット配合錠LD/HDの生物学的同等性試験(第Ⅰ相試験:1102試験、1101試験)


エクメット配合錠LD(ビルダグリプチン50mg/メトホルミン250mg)の生物学的同等性試験(健康成人)(第Ⅰ相試験:1102試験)

主要評価項目:生物学的同等性

日本人健康成人にエクメット配合錠LD、またはビルダグリプチン50mg+メトホルミン250mgを単回投与したところ、ビルダグリプチン、メトホルミンのCmaxおよびAUClastの幾何平均値の比における90%信頼区間は、いずれも基準範囲内(0.8~1.25)でした。したがって、エクメット配合錠LDは、ビルダグリプチン50mg+メトホルミン250mgの併用投与と生物学的に同等であることが示されました。

臨床成績
臨床成績

副次評価項目:安全性

副作用が3例7件(無力症1件、悪心、嘔吐、発熱、白血球百分率数異常各1件、血中ビリルビン増加2件)で報告された。なお、本試験において死亡、重篤な有害事象、投与中止に至った有害事象は報告されなかった。

試験概要開く

【目的】 ビルダグリプチン50mg+メトホルミン250mgの併用投与に対するエクメット配合錠LD(ビルダグリプチン50mg/メトホルミン250mg)の生物学的同等性を検証する。
【対象】 組み入れ患者50名 (生物学的同等性は試験を完了した49名で解析し副作用発現率は組み入れ総数を母数として算出した)
【試験デザイン】 無作為化、非盲検、2投与順序、2期クロスオーバー試験
【方法】 エクメット配合錠LD、またはビルダグリプチン50mg+メトホルミン250mgをクロスオーバーで空腹時に単回投与した。
【主要評価項目】 AUClast、Cmax (生物学的同等性評価の主要評価変数)
【副次評価項目】 AUCinf、Tmax、MRT、Lambda_z、T1/2(副次評価変数)、安全性
【解析計画】 生物学的同等性:対数変換したビルダグリプチンとメトホルミンのAUClast、Cmaxについて解析した。エクメット配合錠LD投与時の、ビルダグリプチン50mg+メトホルミン250mg併用投与時に対するビルダグリプチン、メトホルミンのCmaxならびにAUClastの幾何平均値の比における90%信頼区間が、基準範囲内(0.8~1.25)を満たした場合、生物学的に同等と判定した。

  • ノバルティス ファーマ社内資料:生物学的同等性の検討[承認時評価資料(第Ⅰ相試験)]
  • Mita S, et al: Int J Clin Pharmacol Ther 54(4), 305-314, 2016[承認時評価資料(第Ⅰ相試験)]
  • 【利益相反】 本研究はノバルティスが実施しました。Atish Salunkeを除くすべての執筆者は、ノバルティスの社員です。Atish Salunkeは本試験実施中および報告書作成時にはノバルティスの社員でした。

エクメット配合錠HD(ビルダグリプチン50mg/メトホルミン500mg)の生物学的同等性試験(健康成人)(第Ⅰ相試験:1101試験)

主要評価項目:生物学的同等性

日本人健康成人にエクメット配合錠HD、またはビルダグリプチン50mg+メトホルミン500mgを単回投与したところ、ビルダグリプチン、メトホルミンのCmaxおよびAUClastの幾何平均値の比における90%信頼区間は、いずれも基準範囲内(0.8~1.25)でした。したがって、エクメット配合錠HDは、ビルダグリプチン50mg+メトホルミン500mgの併用投与と生物学的に同等であることが示されました。

副作用
副作用

副次評価項目:安全性

副作用が3例4件(好酸球百分率増加2件、食欲減退1件、異常感1件)で報告された。なお、本試験において死亡、重篤な有害事象は報告されなかったが、投与中止に至った有害事象が1例(手骨折)で報告された。

試験概要開く

【目的】 ビルダグリプチン50mg+メトホルミン500mgの併用投与に対するエクメット配合錠HD(ビルダグリプチン50mg/メトホルミン500mg)の生物学的同等性を検証する。また、エクメット配合錠HDへの食事の影響を検討する。
【対象】 組み入れ患者50名 (生物学的同等性は試験を完了した48名で解析し副作用発現率は組み入れ総数を母数とし算出した)
【試験デザイン】 無作為化、非盲検、2投与順序、2期クロスオーバー試験
【方法】 エクメット配合錠HD、またはビルダグリプチン50mg+メトホルミン500mgをクロスオーバーで空腹時に単回投与した(n=48)。また、食事の影響の検討のため、追加の投与期でエクメット配合錠HDの食後投与を行った(n=24)。
【主要評価項目】 AUClast、Cmax (生物学的同等性評価の主要評価変数)
【副次評価項目】 AUCinf、Tmax、MRT、Lambda_z、T1/2(副次評価変数)、安全性
【解析計画】 生物学的同等性:対数変換したビルダグリプチンとメトホルミンのAUClast、Cmaxについて解析した。エクメット配合錠HD投与時の、ビルダグリプチン50mg+メトホルミン500mg併用投与時に対するビルダグリプチン、メトホルミンのCmaxならびにAUClastの幾何平均値の比における90%信頼区間が、基準範囲内(0.8~1.25)を満たした場合、生物学的に同等と判定した。
食事の影響:生物学的同等性解析用のAUClast、Cmaxの解析方法を適用した。空腹時投与時を標準製剤、食後投与時を試験製剤として、AUClast、Cmaxの平均値の比の点推定値および90%信頼区間を算出した。

  • Mita S, et al: Int J Clin Pharmacol Ther 54(4), 305-314, 2016[承認時評価資料(第Ⅰ相試験)]
  • ノバルティス ファーマ社内資料:生物学的同等性及び食事の影響の検討[承認時評価資料(第Ⅰ相試験)]
  • 【利益相反】 本研究はノバルティスが実施しました。Atish Salunkeを除くすべての執筆者は、ノバルティスの社員です。Atish Salunkeは本試験実施中および報告書作成時にはノバルティスの社員でした。

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