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Vol.16 服薬管理指導に役立つ心構え、順序(段階)と言語スキル(全4回)
五十嵐 康宏 氏
動機づけ面接トレーナー/Chair Person Reinstatement and Welcome Back Committee The Motivational Interviewing Network of Trainers(MINT)
2000年山形大学医学部医学科卒業後、順天堂大学医学部代謝内分泌学講座の助教を経て、2009年からベルギー王国ルーベンカトリック大学の実験外科研究室に所属。帰国後、東北大学の移植・再建・内視鏡外科および腎・高血圧・内分泌科に所属し、2019年9月からJCHO仙台病院 総合内科診療部高血圧・糖尿病内科医長として勤務。2021年5月からは糖尿病・内分泌センター長として勤務。2023年3月退職。
内分泌代謝科専門医・指導医 評議員、糖尿病専門医・指導医、総合内科専門医・指導医、スポーツドクター、認定産業医、動機づけ面接トレーナー。

2022年の調剤報酬改定から従来の指導に加えて継続的な服薬状況の把握も求められるようになりましたが、指導に割ける時間は限られています。この連載では、ポイントを押さえた指導を行い、服薬指導の力を継続的に向上させるためのヒントとして、服薬指導において取りうる3つの「パターン」、4つの「心構え」、4つの「順序(段階)」、5つの「言語スキル」についてそれぞれ用語の意味と組み合わせをご説明します。
Vol.16 服薬管理指導に役立つ心構え、順序(段階)と言語スキル(全4回)
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【第4回】次の指導に繋げる。服薬指導の力を継続的に高める
これまで、服薬指導ではどちらかが一方的に話す「パターン」を避け、「心構え」を意識しながら一つずつの「順序(段階)」を丁寧に進める事、維持トークに対する「正したい反射」を抑えてチェンジトークに対して「言語スキル」で答える事を説明してきました。今回は最後の順序(段階)である「計画」と、継続的な指導力向上の為の提案をさせて頂きます。
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【第3回】服薬指導の内容を決め、問題点を解決する
前々回は服薬指導における「パターン」と「心構え」について、そして前回は、より実践的な内容として順序(段階)の「関係性をつくる」と、言語スキルの「質問」「聞き返し」「是認」「要約」について説明しました。今回は順序(段階)の「話題を決める」と「引き出す」について、そして言語スキルの使い方と「情報交換」について説明します。
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【第2回】服薬指導の流れを作る。言語スキルを活用して関係性をつくる
前回は服薬指導において陥りやすいパターンについて考察しました。そして患者さんの「ためになる」指導をするための心構えとして、患者さん1人1人の人格を「受け入れ」、患者さんの知識や考え、想いを「引き出す」ことで「協働」するパターンを形成する事が可能であるという提案をしました。今回からは「心構え」を実践するための「順序(段階)」とその際に用いる「言語スキル」について説明します。
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【第1回】服薬指導の現場で陥りやすいパターンと心構えについて
2022年の調剤報酬改定では従来の薬剤服用歴管理指導料で求められていた薬剤の用法用量などについての基本的な説明、服用歴や残薬確認、アレルギー歴などの確認に加えて、継続的な服薬状況の把握も求められる様になりました。これらの多彩な求めに限られた時間で対応するためにはどうしたら良いでしょうか。今回は、服薬指導の現場で陥りやすいパターンと、指導の心構えについて考えます。
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