
薬局薬剤師としてこれから対人業務を積極的にするうえで押さえておかなければならないポイントを、それぞれの分野のエキスパートがお届けします。
[※第1回の掲載から3年を目途に順次掲載を終了させていただいております。]
Vol.25 これからの薬局に求められる機能と薬剤師の役割

赤池 昭紀 氏
和歌山県立医科大学薬学部教授、京都大学名誉教授
医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)により、オンライン資格確認や電子処方箋の導入など、薬局薬剤師の業務環境が急速に変化しています。薬局DXを推進し、調剤業務の効率化と対人業務の充実を実現することにより、薬剤師が、調剤に留まらず、患者の生活習慣の改善から病気予防、治療のフォローアップに至る多岐にわたる業務を担うことが可能になります。さらに、地域包括ケアシステムの一員として、在宅医療で他職種と連携して薬物療法を担当するなどの重要な役割を果たすことが期待されます。
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Vol.24 薬局で取り組む「女性の健康支援」

中村 由喜 氏
TAYA研究会 代表/あおぞら薬局富士見店 管理薬剤師
薬局には、様々な年代の、様々な背景をもった地域住民や患者さんが来局します。思春期、不妊治療、緊急避妊薬、子育て、そして更年期、老いなど、女性はライフコースとして多くの課題や疾患に悩みながら、“働く女性”として、“家族の要”としてもがいていることに気付かされます。本シリーズでは、女性の健康支援として薬局でどのような活動ができるのか、私たちの薬局での活動の一部を例に挙げてお伝えしていきます。
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Vol.23 薬剤師に期待する口腔の健康サポート

山浦 克典 氏
慶應義塾大学薬学部 医療薬学・社会連携センター 社会薬学部門 教授/附属薬局 薬局長
「口腔ケア」は、歯科医師・歯科衛生士のみならず多職種も広く用いるが、薬剤師にはあまりなじみのない言葉だった。2021年日本口腔ケア学会は、口腔ケア領域に薬剤師の職能を活かすべく薬剤師部会を立ち上げ、2022年には「口腔ケア大阪宣言」を発出し、口腔ケアの更なる発展のため、薬学教育における口腔ケア領域の充実と、臨床現場における薬剤師の口腔ケアへの参画が重要であることを宣言した。本コラムでは、口腔の健康維持から薬物治療における口腔内副作用の予防・早期発見に至るまで、口腔ケア領域で薬剤師職能が広く発揮できることをお示しします。
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Vol.22 これから求められる薬局薬剤師の重要な視点

長谷川 洋一 氏
名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センター教授
少子高齢化、人口減少といった課題に直面している我が国では、これからの生活に対する不安があると思います。そのような中で、薬剤師は何をすべきなのか、どのようにあるべきなのか、次の4つの視点で今後を考えてみます。①薬剤師の需給動向調査結果から考える、②どのような価値を提供できるか、③次世代につなげるためにできることは何か、④人にしかできないこと、からこれからの薬局薬剤師を想像します。
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Vol.21 災害時に薬剤師に求められる役割
江川 孝氏
福岡大学薬学部 救急・災害医療薬学研究室 教授
災害時に果たす薬剤師の役割は、災害の種類・規模、発生の時期(季節)、場所、時間帯等によって異なる対応が求められ、個別の事情に応じた創意工夫・臨機応変な対応が必要です。本コラムでは、第1回では「わが国の災害医療提供体制」について、第2回は「災害時の初動とマネージメント体制の確立」について、第3回は「災害薬事サポートの実践」について、第4回は「国際人道支援における薬剤師の活動」についてお話しいたします。
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Vol.20 電子処方箋と医療DX、その展望

島貫 隆夫氏
地方独立行政法人 山形県・酒田市病院機構 理事長
現在進められている医療DXに関して、具体的な運用と活用について述べる。オンライン資格確認とそれを基盤とした電子処方箋は今後の医療DXの試金石である。オンライン資格確認では、窓口業務の効率化、確実な本人確認、薬剤情報参照ができ、電子処方箋ではリアルタイムな情報共有ができることから医療安全への貢献が期待されている。また医療経済的な観点から第四期医療費適正化基本方針にも記載され、今後全国的な普及が期待されている地域フォーミュラリについても報告する。
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Vol.19 薬剤師による患者フォローアップ業務の『これまでとこれから』について

益山 光一氏
東京薬科大学薬学部 医療薬物薬学科薬事関係法規研究室 教授
令和元年の薬機法改正で、薬学的知見に基づく継続的な指導が薬剤師の必須業務となったことは、皆さんご承知のとおりです。今回のコラムでは、このフォローアップ業務の「これまでとこれから」という視点で、第1回は、これまでのフォローアップ業務についての確認、第2回は、薬機法改正での議論を踏まえてフォローアップ業務への期待、第3回は、厚生労働科学研究で検討した内容、第4回では、厚生労働科学研究での成果も踏まえてのこれからについて、服薬期間中の患者フォローアップという業務がこれからの薬剤師業務の重要な柱の1つとなるという「思い」(期待)を中心にお話させていたさきます。
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Vol.18 外来がん薬物治療に携わる薬局薬剤師の育成について考える

下川 友香理氏
総合メディカル株式会社 上席執行役員 薬局事業本部長 学術情報部長
「近年、外来でがんの薬物治療をする患者さんが増えています。薬局薬剤師も病院薬剤師と連携して役割を担う必要がありますが、専門的な知識不足や、応対に苦手意識を感じる方も少なくありません。私は2010年より外来がん薬物治療に携わり、2015年には外来がん治療認定薬剤師(日本臨床腫瘍薬学会)となりました。薬局現場と本社育成推進部署での経験から、薬局薬剤師に必要な考え方、人財育成について必要なことをまとめました。
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Vol.17 求められる薬局の進化 地域に必要とされる薬局とは

小林 篤史氏
株式会社佳林 カリン薬局 代表取締役
「全ての人が、安心して在宅医療を選択できる世の中に」を “The Goal”に、カリン薬局は「在宅医療特化型」として地域医療のニーズを意識し活動しています。また、人と人との繋がりを大切にできる「おくすりやさん」として社会貢献することも大切と考え、他職種・異業種連携を大切にできる医療人の育成・チーム作りに取り組んでいます。本コラムでは地域に必要とされる薬局をテーマに全4回にわたりお話します。
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Vol.16 服薬管理指導に役立つ心構え、順序(段階)と言語スキル

五十嵐 康宏氏
動機づけ面接トレーナー/Chair Person Reinstatement and Welcome Back Committee The Motivational Interviewing Network of Trainers(MINT)
2022年の調剤報酬改定から従来の指導に加えて継続的な服薬状況の把握も求められるようになりましたが、指導に割ける時間は限られています。この連載では、ポイントを押さえた指導を行い、服薬指導の力を継続的に向上させるためのヒントとして、服薬指導において取りうる3つの「パターン」、4つの「心構え」、4つの「順序(段階)」、5つの「言語スキル」についてそれぞれ用語の意味と組み合わせをご説明します。
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Vol.15 処方見直しのススメ

三谷 徳昭氏
一般社団法人 ミライ在宅委員会 委員長
人は必ず年を取ります。生活環境は変わり、記憶力は低下し、趣味嗜好も変わる。同時に、腎機能や体重は低下し、体脂肪率は上昇し、コレステロールは低下します。薬物治療だけが変わらず継続していくというのは薬物動態のADME(Absorption(吸収)Distribution(分布)Metabolism(代謝)Excretion(排泄)の頭文字より)からみても軌道修正が必要です。今回の全4回のコラムでは、見直しの為に持つべき思考・ポイントなどを皆様と共有していきたいと思っています。
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Vol.14 患者個別の副作用モニタリング~副作用機序別分類~

佐藤 ユリ氏
NPO法人どんぐり未来塾 代表理事
副作用のない薬はありません。患者さんが安全に安心して薬物療法を継続するためには、副作用モニタリングが必要不可欠です。そして、その使命は、薬の専門家である薬剤師にあると思います。薬の作用機序や薬物動態などその薬の特徴を把握すると、個々の患者さんに今、起きる可能性が高い副作用を把握できるようになっていきます。薬の効果と副作用を分けて考えるのではなく、その薬の特徴として薬剤師の視点で、副作用を考えていきたいと思います。
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Vol.13 在宅医療の動向について

小林 輝信氏
合同会社Sparkle Relation 代表 / フォーライフ薬局 管理薬剤師
2022年の調剤報酬改定の方針の一つとして在宅業務が必須となっています。地域体制加算における施設基準では在宅薬剤管理の実績が年間24回以上を求められます。また、在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料の要件見直し、在宅での医療用麻薬持続注射療法、在宅中心静脈栄養法などの加算も新設されました。このように在宅医療に関する分野は年々深化しており、我々薬剤師への期待も大きくなっています。本コラムでは、在宅業務の現在の動向について4回にわたりお伝えします。
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Vol.12 薬局管理栄養士の新たな可能性

末延 竜哉氏
株式会社サンキュードラッグ コミュニティケア事業部在宅支援在宅マネージャー 兼 ハローパーク大手町薬局 管理薬剤師・薬局長
薬局の在り方が多様化する中で、調剤薬局に管理栄養士が勤務する例が増えてきたように思います。健康寿命を延ばすためには治療だけでなく栄養状態の管理が重要となります。食生活が充実することはQOL向上に直結し、フレイル予防にも繋がります。本コラムでは、調剤薬局の薬剤師と管理栄養士の連携例・活動例を4回にわたりお伝えします。
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Vol.11 押さえておきたい病院薬剤師の視点

遠藤 一司氏
日本臨床腫瘍薬学会 顧問
2021年8月に地域連携薬局やがん領域の専門医療機関連携薬局の認定制度がスタートし、薬局・薬剤師と医師たちとの連携に大きな変化が出ています。薬剤師が積極的に介入することで、今以上に安全で有効な薬物治療が行われ、患者が安心して治療と向き合える効果が期待されます。元病院薬剤師からみた薬局や薬局薬剤師を考えてみたいと思います。
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