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Vol.9 適正使用をめざす糖尿病薬調剤後服薬指導のポイント(全4回)
佐竹 正子 氏
クラフト株式会社 糖尿病領域顧問 / 星薬科大学薬動学研究室 / 博士(薬学)
1980年星薬科大学卒業後に1981年6月のインスリン保険適応にあわせ、東京都渋谷区に恵比寿ファーマシーを開局。糖尿病専門医と連携しながら糖尿病療養指導を開始する。低血糖を起こさせない服薬指導を目指して38年間薬局薬剤師として活動。2019年9月よりクラフト株式会社で顧問を務める。
学校法人星薬科大学 理事・評議員/一般社団法人 日本くすりと糖尿病学会 副理事長/公益財団法人 日本糖尿病協会 医療者教育委員会委員/東京糖尿病療養指導士認定機構 認定・試験委員会委員/日本地域薬局薬学会理事
2021年はインスリンが発見されて100年となり、その間に糖尿病治療は飛躍的に進歩しました。インスリン注射療法は生理的なインスリン分泌に近い投与も可能となり、経口糖尿病薬も今年に入り2系統の新規製剤が発売されました。糖尿病薬が適正使用できるような服薬指導をこれから4回シリーズで考えてみましょう。
Vol.9 適正使用をめざす糖尿病薬調剤後服薬指導のポイント(全4回)
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【第4回】インスリンデバイス手技のフォローアップはスモールステップで大丈夫
インスリン製剤やデバイスが進化して、以前よりインスリン注射療法導入のハードルが、医師も患者も低くなっています。そのためインスリン注射療法が多く施行され、患者の中には、最初の手技指導だけでその後の手技確認が行われていない場合もあります。インスリン製剤の適正使用のためには、薬剤師による継続的な手技確認が必要になってきました。
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【第3回】シックデイ指導は健康なうちから。配合薬にも注意しましょう
重症低血糖により救急搬送される原因のひとつにシックデイがあります。糖尿病患者が糖尿病以外の病気になった時のことで、血糖値はストレスによる高血糖や、食事量減少時に糖尿病薬を指示通りに注射や内服すると低血糖を発症します。シックデイ時の糖尿病薬調節量指示は医師が行いますが、これは健康な時から患者に確認するように説明しましょう。
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【第2回】低血糖は患者指導で予防ができる、低血糖予防ができるエキスパート患者を育てよう!
糖尿病薬の主作用は血糖降下作用です。低血糖リスクが高い薬剤だけでなくリスクの少ない薬剤であっても、併用療法の多い糖尿病薬物療法は、すべての糖尿病薬へ低血糖の注意喚起が必要です。低血糖は患者指導により回避可能といわれており、ブドウ糖の所持や摂取の確認だけでなく、低血糖予防ができように服薬指導をしていきましょう。
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【第1回】経口糖尿病薬が8系統に!アドヒアランスをあげると血糖コントロールが改善
糖尿病治療に限らず、治療薬のアドヒアランスをあげることが、その疾患への治療効果に貢献することになります。糖尿病薬は残薬が多い薬剤ですが、それは服用タイミングが複雑であることに加え、患者の高齢化がすすみ、生活スタイルの変化などにより服用忘れが起きていると推察できます。医師へ服薬しやすい処方提案だけでなく、服薬によるベネフィットを患者にわかりやすく説明することが糖尿病薬物療法には必要です。新しい糖尿病薬も登場し、薬剤師によるアドヒアランス向上が期待されています。
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